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上海自由貿易試験区、外貨管理細則が発表へ
2014年 3月 3日10:14 / 提供:中国国際放送局日本語放送

 中国国家外貨管理局上海市分局は28日、「中国(上海)自由貿易試験区建設の支持に向けた外貨管理実施細則の印刷配布に関する通知」(以下「通知」)を発表した。これにより、大幅な手続きの簡素化と権限の委譲が行われ、外貨管理の許認可プロセスが簡略化され、クロスボーダーな資金流動が奨励され、融資も利便化される。同時に、新型管理モデルも大々的に実施されていく。

 五章、24項目からなるこの『通知』は、区外よりも自由貿易試験区を優先するという政策的誘導性を示しており、資本勘定の自由化が試験区で正式に始まるという趨勢を表している。また、直接投資での外貨登録手続きの簡素化、直接投資勘定の外貨登録と変更登録の権限の銀行への移譲、外資投資企業の外貨資本金の自由意思に基づく売買、対外債権債務管理の大幅な開放など、一連の資本自由化の措置が導入されている。

 この上、今後、区内におけるファイナンス・リース業務の発展が支持される。今回の細則は、自由貿易試験区におけるファイナンス・リース業務の導入に向けて、区内関連業者の対外債権業務に対するクラス別許認可の撤廃を決めた。また、非金融類のファイナンス・リース業者の中国国内での外貨建て資金徴収を解禁し、飛行機、船舶など大型ファイナンス・リースプロジェクトの前金融資手続きを簡素化していくとしている。

 以上の措置によって、自由貿易試験内にある企業や銀行の外貨業務が顕著に便利になることが期待されているということだ。

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