世界3大自動車メーカーは昨年、中国での販売増により高い収益率を記録した。特にトヨタ自動車は昨年第4四半期に、中国市場での販売台数の急速な回復と円安により、通年の純利益を過去最多の約52億ドルとし、ゼネラル モーターズ(GM)の1.26倍に達した。証券日報が伝えた。
また2014年には、多くの自動車メーカーが幸先の良いスタートを切った。一汽轎車、海馬汽車、江鈴汽車(いずれも上場企業)は、1月の販売台数が大幅に増加したことを発表した。また一汽アウディ、東風悦達起亜、ボルボの1月の販売台数も、18%以上の高い増加率を示した。
業界内の関係者は、「2014年は再び、中国自動車市場の生産 販売台数が急増する年になる可能性がある」と指摘した。
◆トヨタの純利益が新記録
北米および中国などの販売増により、トヨタが1月に発表したグループ全体の2013年世界販売台数が記録を更新し、世界で初めて1000万台以上の自動車メーカーになった。
トヨタの開示した情報によると、自動車販売台数の急増および円安による収益で、トヨタの第3四半期の純利益は5倍以上の増加を示した。トヨタはこれに基づき、12月までの第3四半期に5254億円の純利益を見込んでおり(前年同期の999億1000万円から急増)、同社の純利益の新記録を樹立する見通しだ。
この予想通りであれば、トヨタは2007年会計年度以降の業績を上回り、日本3大自動車メーカーの中で初めて世界金融危機前の利益を上回る企業になる。
◆GMとVW、中国市場に依存
これと比べると、GMの2013年の38億ドルという純利益は少なく見える。GMの昨年の世界販売台数は971万台で2位につけ、3位のフォルクスワーゲン(VW)との間には1万台の差しかなかった。
VWは2013年通年の純利益について発表していないが、昨年の第1 3四半期の状況を見ると、その5.9%という純利益はトヨタの9.6%に遠く及ばない。VWの販売 経営コストもトヨタを大幅に上回っていることから、トヨタの昨年の純利益がVWを圧倒することが推測できる。
GMとFWの中国販売台数は世界の3分の1以上の比率を占めているが、トヨタの世界販売は均等的だ。トヨタはその正確な海外事業により、日本を除く市場での昨年の販売台数を736万3000台に伸ばし、5%増のペースで国内の販売低迷による影響を相殺している。トヨタは北米市場で、アクセルペダルがフロアマットに引っかかる問題を起こしていたが、昨年は7.4%増の223万台という好成績を収めており、中国市場でも9.2%増の91万7500台を販売した。
◆各社が幸先の良いスタート
中国市場の重要な作用により、大手自動車メーカーは2014年の新年早々、春節(旧正月)前の販促を強化した。各社の販売業績も、1月の報告書によって示された。
一汽轎車の1月の販売台数は前年同月比40.2%増の2万9400台、海馬汽車は28.36%増の2万1900台、江鈴汽車は13.06%増の1万7400台に達した。
また一部の海外ブランドも、1月に幸先の良いスタートを切った。一汽アウディの1月の販売台数は18.2%増の4万4226台、東風悦達起亜は25%増の6万台超、ボルボは21.6%増の5810台に達した。
業界関係者は、「政府部門が公用車を個人的に用いる行為を厳しく管理していることから、多くの公務員が個人用自動車の消費市場に移っており、春節前の自動車購入を勢いづけた」と分析した。
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