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レノボ シャープと提携してスマートテレビを発売
2013年 6月 7日9:45 / 提供:人民網日本語版
  聯想(レノボ)は5日、ネットショッピングサイトの京東、日本の家電大手シャープとともに記者会見を開き、32イン・A21シリーズのスマートテレビ新製品を発表した。最低販売価格はわずか1999元で、京東網上商城を通じて先行販売するという。またレノボはシャープとの研究開発協力をレベルアップし、主力商品となる60インチテレビ「K82」をうち出すことを明らかにした。「新京報」が伝えた。

  レノボによると、今後は製品戦略を調整し、これまでの「大型・高価格製品戦略」を改めて、小型・低価格の製品をうち出し、販売台数を伸ばす考えだという。

  レノボはこれまでスマートテレビの販売台数の詳細を明らかにしていない。劉軍副総裁(副社長)がメディアの取材に応える中で述べたところによると、販売台数は予測に達していないという。

  レノボチュグオクエリアの陳旭東総裁によると、今年は全国で3C(家電、パソコン、通信)店舗を大規模に開設し、スマートテレビを全面的に売り出すという。

   注目すべきは、レノボが5日にシャープと共同で主力商品のK82を研究開発すると宣言したことだ。レノボは製品の設計と利用者向けスマートソリューションを提供する。一方、シャープは音響と画質の技術、液晶パネルなどの重要部品を提供して協力し、さらに完成品の製造も担当するという。

  さきに動画サイトの楽視網がスーパーテレビについて発表した際、シャープを協力パートナーだとした。だがまもなくシャープ(中国)投資有限公司が楽視網とのスーパーテレビ共同開発を否定。シャープ中国の声明が発表されると、楽視網の張特副総裁(理事会秘書を兼任)はブログを通じて反論し、シャープのテレビを「旧勢力」と批判した。

  この問題に対し、レノボとシャープの提携が回答になった。シャープ中国の広報担当者によると、レノボK82はシャープの南京工場が代理生産するという。レノボが同工場を買収するという話も出ている。

  とはいえ、家電企業はレノボの調整後のテレビ戦略に疑いを持ち始めている。ある家電業界関係者の指摘によると、レノボの新型スマートテレビの価格は、これまでに比べ大幅に安くなったが、32インチで2千元以上という価格はテレビ産業全体でみれば競争力をもたない。シャープブランドのテレビはここ数年、中国市場で下り坂となっており、シャープがレノボを助けてテレビ市場での成功をつかめるかどうかは未知数だという。