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米中小企業、中国オンラインモール「天猫」に進出
2012年 8月 30日17:14 / 提供:人民網日本語版

 急成長する中国のネットショッピング市場に、米国人も注目している。元米商務次官(貿易担当)のフランク・ラビン氏がCEOを務める米国企業「Export Now」はこのほど、中国電子商取引大手・阿里巴巴(アリババ)集団傘下のオンラインモール「天猫(Tmall.com)」にネットショップを開設した。国際金融報が報じた。

 Export Now社は米国製品に対する中国市場のニーズに目をつけ、米カリフォルニア州に流通センターを、中国上海に貨物倉庫を設立、米国の中小企業向けに、倉庫保管から輸出、通関手続き、マーケティングにいたるまでの一括サービスを提供し、米国中小企業の中国市場進出を後押ししている。販売価格は米国国内の価格とほとんど同じだ。

 コカコーラやナイキなど、成熟した国外市場体系を持つ大企業とは違い、海外の中小企業は中国の天猫で商品を販売するにあたり、言語・通関・外貨管理条例など様々な障害に直面する。フランク・ラビン氏は「米国の中小企業はExport Nowを通じてコストと管理費を最小限に押さえ、米国国内の消費者に接するのと同様に直接中国の消費者に接することができる」と語る。

 天猫の関係者は「天猫では現在、中国国内で登記された企業のみが店舗を開設できる。このため、Export Nowは上海で登記した依珀商貿(上海)有限公司を通じて天猫に進出した。同社は天猫で『美立客官方旗艦店』という名の店舗を開設し、米国の製品を輸入し、説明などを中国語に翻訳して販売している」と語る。同関係者はまた、「中国の消費者層が複雑化するに伴い、国外ブランドの製品を求める声も高まった。米国製品へのニーズも急増している。このため現在、より多くの海外小売業者の誘致を計画している」と明らかにした。

 2009年、ユニクロが海外小売業者として初めて天猫の前身である「タオバオモール」に進出して以来、現在までに米国企業のリーバイス、Gap、ナイキ、P&G、トイザらスなどがすでに天猫と契約を結び、オンライン小売店を開設している。このほか、ロレアル、レイバン、ユニリーバなど各国の企業も天猫に進出しており、年平均200%のスピードで成長を遂げている。