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日本製粉ミルクのヨウ素不足問題 個人輸入はリスクを伴う
2012年 8月 12日16:57 / 提供:人民網日本語版

 香港当局は11日、新たに日本の粉ミルク4製品についてヨウ素不足を確認したと発表した。中国大陸部の親たちが代行サービスを通じてよく個人輸入している「明治」「森永」ブランドの名も再び上がった。これで香港当局がヨウ素不足を確認した粉ミルクは10種類になった。一方、通関を経て正規輸入されている海外製粉ミルクは全てヨウ素含有量を含む各指標を満たしている。新京報が伝えた。

 ■日本の粉ミルク4製品がヨウ素不足

 香港当局はこれに先立ち「明治」「森永」両ブランドを含む粉ミルク6製品についてヨウ素含有量が国際食品規格委員会の基準を下回っていると発表。11日に明治、和光堂、森永の4製品について新たにヨウ素含有量不足を指摘した。ヨウ素摂取量が少なすぎると甲状腺機能に影響を与える恐れがある。乳児の甲状腺機能が大きく損なわれた場合、脳の発育に影響が生じる可能性も排除できない。

 ■森永の粉ミルクは現在も個人輸入可能

 昨日、カルフールや物美超市など北京市内の大手スーパーを取材すると、いずれも日本製粉ミルクは見られなかった。華堂商場では明治の粉ミルクは新生児用はすでになく、3歳児以上用など2製品は販売していたが、日本ではなくオーストラリア製だった。

 明治と森永は中国大陸部の親がたちがネットの個人輸入代行サービスを通じてよく購入している人気の粉ミルクブランドだ。昨日、ショッピングサイト「淘宝網(タオバオワン)」で「明治粉ミルク」で検索してみたが、該当する製品や店舗はなかった。一方、森永と和光堂の粉ミルクは該当製品があり、森永は日本製の新生児用が2つの店舗で購入できた。

 これについて明治は、中国大陸部で販売されている明治粉ミルクはオーストラリア製であり、香港で販売されている製品の大部分は非正規ルートを通じて輸入された可能性があると指摘。森永と和光堂の香港代理店は全製品の回収を決定する一方で、ヨウ素含有量については「日本では食品へのヨウ素の添加は禁じられており、日本の基準に沿ったものだ」との声明を発表した。

 ■正規輸入品はヨウ素含有量を検査

 通関を経て正規輸入されている海外製粉ミルクは全てヨウ素含有量を含む各指標を満たしている。今年もヨウ素含有基準を満たさなかったフランスとオーストラリアの粉ミルクが排除されている。出入国検査検疫機関の職員によると、入国時に何らかの基準を満たさなかった輸入粉ミルクは、いずれも国内で販売されることはない。つまり正規のルートを通じて国内で販売されている粉ミルクについては安心できるということだ。一方、個人輸入代行サービスを通じた海外製粉ミルクの購入はリスクを伴う。

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