Home > ニュース > 経済IT  >  中国の若手富豪「裸一貫組」が多数占める
中国の若手富豪「裸一貫組」が多数占める
2012年 5月 26日16:41 / 提供:人民網日本語版

 胡潤(フージワーフ)研究院が24日に発表した若手の資産家ランキング「2012年胡潤少壮派富豪榜」によると、ランク入りした33人の若い富豪のうち、25人が裸一貫から身を起こして富を成した人であり、その割合は資産を継承した二世を大きく上回った。人民日報系の北京紙「京華時報」が伝えた。

 ▽若手に絞ると23人減

 同研究院の定義によると、若手資産家とは年齢40歳以下で資産額10億元以上の人を指す。この基準によると大陸部からは33人がランク入りし、人数は前回ランキングより23人少なくなった。その主な原因は、昨年ランク入りした富豪が今年は41歳以上になって対象外となったことにある。

 今年ランク入りした若手富豪の平均年齢は35.5歳、うち30歳以下は2人にとどまる。最年少は24歳の呉群氏だった。今年は39歳の富豪が7人おり、方威氏、陳天橋氏、江南春氏、劉強東氏、鮮揚氏、賈躍亭氏、郭東林氏が名を連ねた。この7氏は来年になるとランク入りの資格を失うことになる。来年にもっと若い若手富豪が登場して7氏の位置につくことができるかどうか、今はまだ予測も判断もできない。

 ▽裸一貫組が二世を上回る

 31歳の楊恵妍氏は資産360億元で初めて若手富豪のトップに立つとともに、前回に続いて最も豊かな二世富豪の座を維持した。2位の方威氏は資産150億元で裸一貫から身を起こした若手富豪のトップに立った。このランキングの創始者である同研究院の首席研究員ルパート・フージワーフ氏は、「多くの人は資産10億元以上の若手富豪は財産を継承した人に違いないと考えているが、実際には裸一貫組が多い」と話す。

 ランキングをみると、ランク入りした33人中、25人が裸一貫から身を起こした人々で、トップ10のうち6人を占める。資産を継承した富豪の代表は上場企業?碧桂園の株式の52%を保有する楊恵妍氏、海キン鋼鉄の全株式を最近15億元の現金に換えた李兆会氏、新希望集団の株式の36.35%を保有する劉永好氏の娘の劉暢氏などだ。

 ▽若手富豪は娯楽・IT産業に集中

 富豪上位100人ランキングを産業別にみると不動産業が最多を占める。だが若手富豪ランキングでは娯楽産業と情報通信(IT)産業の占める割合が最も高く15%を占め、エネルギー産業は13%、製造業は11%となっている。

 また今回のランキングには姚明氏の名前もあがっている。バスケット界で活躍した姚氏は選手生命を終えた後、投資の道に入り、ワイン会社を設立し、今回は資産10億元で別の企業家2人とともに31位にランク入りした。

 *キン:「金」が上に1つ、下に2つ並んだ字。