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外匯局:資本項目の人民元兌換自由化を着実に推進
2012年 4月 12日14:08 / 提供:新華網日本語

 【新華社北京4月12日】国家外匯管理局(外国為替管理局)は10日、「十二 五(第12次5カ年計画)」と全国金融作業会議の関連する要求に従い、資本項目の人民元兌換(だかん)の自由化を着実に秩序立って推進することを発表した。11日付中国証券報が伝えた。

 国家外匯管理局によると、規範化を通じて、クロスボーダー貿易 投資の人民元建て決済を拡大することを目指す。資金の流出ルートを少しずつ拡大し、国内の条件を満たした機関の「走出去(海外進出)」を奨励し、国内の海外投資の制限を緩和する。国内の金融市場を徐々に広く海外に開放し、クロスボーダー資金の双方向の移動による流動性リスクを防ぐ体制メカニズムを形成する。

 国家外匯管理局は、資本項目の人民元兌換(だかん)の自由化は中国の外国為替管理の体制改革の重要な要素であるとし、最終的な目標ではないと述べた。資本項目人民元兌換(だかん)の自由化には一定の過程が必要であり、多部門間の連携協力をも必要とする系統的プロジェクトであるため、各部門が共同で関連する改革を推し進め、外的マイナス影響に対応できるよう力を強化していかなければいけない。また、資本項目の人民元兌換(だかん)の自由化を推進するプロセスにおいて、国内外の経済の発展状況をしっかりと把握し、中国の経済発展の段階、市場成長の度合い、企業の受容力、金融監督 管理レベルと国際的な金融環境などに順応する必要もある。一部の規制を緩和すると同時に、マクロプルーデンス監督管理制度の改善 強化をはかり、クロスボーダーの資金流動の統計 モニタリングと早期警戒システム関連の政策を一層健全化させ、資金の流動によるリスクを効果的に防ぎ、国の経済と金融の安全性を守る。

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