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中国の11月の重工業電力消費量の伸び大幅に鈍化
2011年 12月 20日10:17 / 提供:新華網日本語

 【新華社北京12月20日】中国の電力消費量と第2次産業の電力消費量の伸びが11月も鈍化した。主なマクロ経済指標の伸び率の鈍化と一致しており、鉄鋼などの重工業の伸びは大幅に鈍化した。中国電力企業連合会が19日発表したデータで明らかになった。

 「1〜11月期の電力産業の経営状況に関する初歩的な分析報告」によると、今年1〜11月の中国の電力消費量は昨年同期と比べて11 85%増加した。11月は昨年同月よりで9 9%増加したが、伸びは10月を1 5ポイント下回った。11月の電力消費量は前月より1%増加したが、前月比の伸びは昨年同月を1 3ポイント下回った。中国電力企業連合会によると、この数字は付加価値ベース工業生産額の伸び率の鈍化と一致しているという。11月の重工業の電力消費量は昨年同月比で10 6%増加したが、伸びは10月を3 5ポイントも下回った。

 電力消費量全体に占める割合が大きい化学工業、建築材料、非鉄金属製錬、非鉄金属製錬の4大産業でみると、今年1〜11月の電力消費量合計で昨年同期と比べて12 7%増加した。月ごとの状況をみると、上半期の4大産業の電力消費量は各月とも比較的多く、伸びも比較的高い状態を保った。下半期に入ると、月ごとの電力消費量は前月並みか若干減少するようになり、11月は前月より大幅に減少した。特に鉄鋼産業の電力消費量は大きく減少したが、建材と非鉄金属の消費量は基本的に安定していた。

 火力発電事業で赤字が続いていることから、中国では火力発電事業への投資と新規建設の規模が減少を続けている。データによると、今年1〜11月期の火力発電事業への投資がすべての電源投資に占める割合は29 59%で、昨年同期を6 5ポイント下回った。昨年同期と比べ、火力発電設備の新規着工規模は1036万キロワット(kW)、建設中の火力発電設備の規模は1346万kW減少し。今年に入ってから、建設中の火力発電設備の規模は7000万kW以下の水準が続いている。

 中国電力企業連合会は次のように指摘した。発電設備容量の伸びが電力消費量の伸びを下回る状態が、将来的に中国の電力需給バランスに大きな影響を与える可能性がある。11月末時点の全国の一定規模以上の発電設備容量は前年同期と比べて9 7%増加したが、発電量の伸びを2 3ポイント下回った。火力発電設備容量は8 5%増加したが、発電量の伸びを5 4ポイント下回った。

 風力発電産業は引き続き高い伸びをみせている。今年11月末時点の送電網接続風力発電設備の容量は3997万kWで、昨年同期と比べて52 9%増加した。1〜11月期の風力発電設備発電量は642億5000万kW時で、昨年同期と比べて48 6%増加した。

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