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イオン 蘇州に大型ショッピングモール建設
2011年 11月 1日11:33 / 提供:人民網日本語版

 日本全国でショッピングセンターを展開するイオングループは30日、江蘇省蘇州市呉中区で「永旺夢楽城(以下イオンモール)」の建設を着工した。同グループを総括するイオン株式会社(本社・千葉県)が中国華東エリア(上海市、江蘇省、浙江省、山東省など)にモール型ショッピングセンターを建設するのは初めて。中国国営の通信社「中国新聞社」が報じた。

 呉中区濱湖新城に位置する同現場の10ヘクタール(東京ドーム約2個分)の敷地には今後、建築面積14万8千平方メートルの建物が建てられ、スーパーの「ジャスコ」以外に、ショッピングセンターや大型映画館、グルメコート、ブランド150社が入居予定。完成後は、ショッピングやレジェー施設、レストランなどが集まる大型のモール型ショッピングセンター、蘇州東太湖濱湖新城のハイエンド商業センターが誕生する。

 イオン株式会社の辻晴芳中国事業最高経営責任者によると、イオンは1985年に香港で1店目を出店させた後、1996年には広州に進出。今では、香港、広東、山東、北京、天津の5つの地域に41店舗を構えるようになっている。

 近年、経済成長著しい中国長江三角州は、外資系の小売店大手に「人気」の地域から「争奪戦」が繰り広げられる地域に発展しており、各社がまさにしのぎを削っている。例えば、今回イオンがモールを建設する蘇州呉中区には、ドイツ系スーパーのメトロやフィリピン流通最大手のSMプライム、新蘇国際広場など大型の商業貿易プロジェクトが次々に完成し、完成後も継続的に急速かつ健全な発展の勢いを保っている。

 イオン株式会社の岡崎双一代表取締役社長は「蘇州の経済は急速かつ安定した発展を見せており、巨大な消費市場を生み出した」と指摘。

 蘇州には現在、1400社の日系企業があり、日本企業の投資が中国で最も密集する、中日経済貿易の最も活発な地域・都市となっている。同地域に、日本だけでなくアジアでも最大の小売業を営むイオンが進出することで、同地の日経企業の業績発展はさらに加速する見込み。

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