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贅沢品輸入関税、10月の祝日までに引き下げへ=中国
2011年 6月 20日17:04 / 提供:
中国の贅沢品の消費力も維持

 中国財政省は10月の祝日までに税制改正を公表、クリスマスや新年に国内での高級品購入を押し上げる方針だ。21世紀経済報道が伝えた。

 中国は輸入関税を化粧品は50%、高級腕時計は30%としているため、富裕層は香港や欧州などへ旅行してこれらの品を購入しており、政府はこの傾向に歯止めをかける意向を示していた。 

 中国社会科学院はこのほど、2011年度の「商業青書」を発表した。青書によると、「近年中国の経済は急速に発展し、住民の生活レベルは絶えず向上している。消費者の収入増加が、贅沢品の消費力を高めている。推計では、中国の中産階級人口は2011年までに1.04億人に増える見込みだ。これに伴い、中国の贅沢品の消費力も維持されるだろう。2015年までに中国は世界最大の贅沢品市場になる可能性が高い」と指摘。

 データによると、2010年世界の贅沢品販売レベルは金融危機前の水準に回復した。アメリカのコンサルティング会社(Bain & Company)の予想によると、アメリカ、ヨーロッパ及びアジア太平洋地域(日本を除く)の贅沢品販売の伸び幅はそれぞれ12%、6%、22%となっている。このうち、中国の贅沢品販売の増加幅は30%で、全世界の平均レベルを上回っている。この結果は中国の人々の収入増加による富裕層グループの拡大と密接に関係している。

 中国は輸入高級時計、香水、化粧品、革製品、バックなどの贅沢品に対して制限政策を取っているため、高い関税を実行しており、一部の商品には、特別な消費税を徴収している。この結果、多くの輸入贅沢品の販売価格は海外より大幅に高くなっている。ここ数年、海外旅行の制限が緩和されたことで、中国の消費者は国外で贅沢品を購入する傾向にある。

(編集:章坤良 写真:東方ネット) 

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