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福祉的住宅建設 1000億元の消費市場もたらす
2011年 3月 6日10:18 / 提供:新華網日本語

 中国政府は今年、1000万戸の福祉的住宅を建設することを決めた。1戸あたりの建築面積を60平方メートル、1平方メートルあたりのセメント消費量を0?2トンとして計算すると、約1億2000万トンのセメントが必要だ。第12次5カ年計画期(2011〜15年)に建設される福祉的住宅は3600万戸で、セメントの需要量が約4億3200万トンに達することを意味する。大量の福祉的住宅の建設はまた、陶器、塗料、床板、金属製品、家具や照明器具など住宅関連産業に巨大な消費市場をもたらすとみられている。アナリストは「控え目に計算しても、1戸の福祉的住宅がもたらす家具などの消費量は平均1万元にのぼり、約1000億元の消費市場を引っ張ることになる」と語った。

 特に注目すべき点は、大量の福祉的住宅が市場に投入されるのにともない、住宅価格安定への期待感が大幅に高まり、交通、通信、文化、教育、娯楽などの消費が大幅に増え、消費を引っ張る可能性があることだ。

 広大な農村市場の需要も消費を促すことに大きな役割を果すことになる。農民の収入を増やす政策、家電農村普及政策、自動車農村普及政策のほか、今年実行される建材農村普及政策も消費需要の拡大を促すとみられている。中国建築材料流通協会の孟国強会長は「建材農村普及実験の範囲を拡大し、普及建材の種類を増やすことを求めた提案書を関係部門に提出した。政策的支援がさらに強化されることを望んでいる」と語った。

 さらに次のように述べた。中国の農民は7億人余りにのぼり、これは巨大な市場である。問題は我々がどのようにして需要を引き出すかだ。建材農村普及実験の範囲が拡大されることになれば、農村市場を大いに刺激することは確かだ。控え目に見積もっても、1000億元の経済効果はある。

 銀貨証券のアナリスト洪亮氏は次のように述べた。建材農村普及の実験は、投資によって経済成長を引っ張る政策を消費によって経済を引っ張る政策に転換するためのものだ。農村の住宅消費は主に個人消費で、建材産業への影響は大きく、消費構造全体にも重要な影響を与えるだろう。

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