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昨年の中国海洋総生産12.8%増 3.8兆元超
2011年 3月 4日11:32 / 提供:新華網日本語

  中国国家海洋局は3日、「2010年中国海洋経済統計公報」を発表した。それによると、昨年の海洋総生産額(付加価値ベース、以下同)は前年比12.8%増の3兆8439億元で、国内総生産(GDP)の9.7%を占めた。

 「公報」によると、昨年、中国の海洋産業は全体的に着実な成長を続け、主要海洋産業の生産額は前年比13.1%増の1兆5531億元、海洋科学研究教育管理サービス業は前年比10.7%増の6839億元に達した。海洋経済の第一次、二次、三次産業の構成比率は5:47:48となった。海洋関連就業者は3350万人で、うち新規就業が80万人だった。

 統計によると、昨年、海洋石油?天然ガス業が急速に伸び、多くの海洋油ガス田の稼働で、生産量が初めて5000万トンを超え、年間の生産額が前年比53.9%増の1302億元に達した。海洋風力発電が規模化開発段階に入り、海洋電力業が急成長を遂げ、年間の生産額が前年比30.1%増の28億元に達した。

 海洋バイオ医薬、海水利用などの新興海洋産業が良好に発展し、生産額がともに前年を上回った。海洋バイオ医薬業の年間生産額は前年比25.0%増の67億元に達した。海水の直接利用規模が持続的に拡大し、産業化レベルが一層高まり、生産額は前年比18.4%増の10億元に達した。  

 また国際貿易情勢の好転と海運料金の回復的上昇で、海洋交通輸送業が急速に持ち直し、年間の生産額は前年比16.7%増の3816億元に達した。造船の完工量と新規受注が大幅に増え、海洋船舶工業が比較的大きな伸びを続け、年間の生産額は前年比19.5%増の1182億元に達した。  

 海浜観光業も景気回復や上海万博、広州アジア競技大会のプラスの作用を受け、安定して伸び、年間の生産額は前年比7.9%増の4838億元に達した。振興政策と内需刺激策で海洋工事建設業も比較的大幅に伸びた。  

 このほか海洋漁業が安定した伸びを続け、海水養殖の生産量が着実に増え、生産額は前年比4.4%増の2813億元となった。管理の強化で海砂採掘が一層規範化され、秩序あるものになり、海洋鉱業の年間生産額は前年比0.5%減の49億元となった。

 各地域の海洋総生産額をみると、環渤海地域が1兆3271億元で、全国に占める比率が前年より0.1ポイント下がって34.5%、長江デルタ地域が1兆2059億元で、全国に占める比率が前年より0?6ポイント下がって31.4%、珠江デルタ地域が8291億元で、全国に占める比率が0.9ポイント上がって21.6%となった。

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