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外匯管理局:短期外債増加もリスク調整可能
2003年 11月 5日13:05 / 提供:

『中新網』4日付報道によると、外匯管理局は同日、中国における短期外債の発行量及び残高の増加に関し、外債リスクは十分にコントロール可能であるとの見解を示した。  

 今年6月末の時点で、中国の外債残高は1825億ドルを超えており、その内短期外債は641億9000万ドルで、全体の35.2%を占め、昨年末より112億1000万ドル増えている。  

 短期外債が占める割合から見て、国際上では一般に25%がセーフティラインとみられており、これを超えていることが関係部門の懸念をよんでいるが、外匯管理局は中国の外債市場に大きな影響を及ぼす事はないとしている。

 外匯管理局によれば、中国は外貨準備高や債務返済能力を十分に有しているという。今年6月末の時点における外貨準備高3464億7600万ドルから、外債残高との比率を割り出すと190%となり、国際安全水準の120%をクリアする数値となる。短期外債残高と比較すると540%となり、安全水準の100%を大幅に越えることから、外債の返済に全く支障がないとされる。  

 これらのデータから、外匯管理局は外債リスクの調整に自信を持っているが、さらなるデータ収集、分析統計を進め、状況の変化に即時対応できるよう、常時リスクの監視に努める方針を明らかにした。