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中国外匯管理局、ホットマネーの流入に厳戒態勢を
2010年 11月 10日16:58 / 提供:

 

 中国国家外匯管理局(SAFE)はこのほど、「外貨業務の管理強化に関連する問題に関する通知」を発表した。国境を越えた資金の流れを合理的に誘導し、規定に違反した「ホットマネー」の流入に対応し、これを摘発し、中国の対外経済・金融の安全性を維持するのがねらいだ。  

 同通知に、銀行外貨両替の総合的ポジション管理を整備し、銀行が現金主義会計で計算するポジション残高に対する下限管理の実施を強化するなどの箇条が盛り込まれている。

 また、域外での上場により調達した資金の人民元転の真実性を確認する調査を強化し、支払い・人民元転に関する要求を厳格化する。域内の機関と個人による域外での特殊な目的の企業の設立の管理を規範化し、法律に基づいて規定に違反した企業と個人を処分すると強調。

 同管理局の 先宏副局長は昨今、中国にはまだ、ホットマネーの大規模な流入はないとの見方を示した。ただ一部主要国の金融緩和政策で、中国への資本流入が加速する可能性があると述べた。

(編集:章坤良)

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