ブラウン管生産からＩＴ化へ脱皮を図る京東方科技集団股フェン有限公司［中国上場、京東方科技（トウホウテクノロジー）、２００７２５］は１日、丸紅株式会社（丸紅）と戦略的パートナーシップ協議書を締結したことを明らかにした。提携関係をより強化するためと説明している。 　

　提携内容は５点。１つは、京東方科技が製造するＴＦＴ−ＬＣＤ（薄膜トランジスタ液晶ディスプレイ）の安定生産のため、丸紅が部材を調達すること。２つ目がＴＦＴ−ＬＣＤの部品メーカを北京に招聘するため、丸紅がサポートすること。また、京東方科技が進めている２本のＴＦＴ−ＬＣＤ生産ラインについて、丸紅は投資を行う見込み。 　

　京東方科技の製品について、丸紅が国際市場での販売を促進させること。双方の連絡を強化し、定期的に会議、講習会などを開催することの５点が挙げられている。 　

　そのほか、丸紅は、京東方科技の親会社である北京京東方投資発展有限公司の株式を約１０％取得する。購入金額は約２０億円に上る見込み。

　丸紅と京東方科技は、１９９３年に旭硝子株式会社と共に設立した北京旭硝子電子玻璃有限公司の運営を通じて、取引を継続してきた。