米誌『フォーチュン』が発表した、中国上場企業の売上高ランキングである「２００３年中国トップ１００社」に選ばれた企業のうち、通信関連企業の総売上高は前年比で７１．６４％増加している。３０日付で北京日報が伝えた。

　０２年のトップ１００社は４４億５０００万元以上の企業が入選したのに対し、今回は最低ラインがその３５％増の５９億９０００万元。水準が上がった。石油ガス、鉄鋼、通信、自動車製造など多岐に渡る分野からの入選となったが、なかでも通信業の成長が目を引いた。

　特定の企業としては、前年のランキングで７１位であった波導（バード）が５８位に上昇したことが最も注目される。波導の中国国内でのシェアは、サムスンやソニーエリクソンを超え、モトローラとノキアに次ぐ第３位となった。また０４年上半期においては、中国携帯電話メーカーのなかでは海外市場での携帯電話販売量が最大となっている。

　経済のグローバル化が進むなか、国際的競争力をつけることは、企業の成長にとって不可欠とされる。その点通信業界では、海外進出で成果をあげる企業や、海外メーカーとの提携を進める企業が目立ち、それが今回の躍進につながったとみられる。