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上海:ICデザイン産業108社
2004年 9月 4日17:30 / 提供:

 1日、世界的にも有名なコンピューターマイクロ・プロセッサーメーカー「ZiLOG」社は、上海浦東張江ハイテクパークに、新しいデザインセンターを設立すると公表した。これまで、IC産業を全力で作り上げている上海には、既に108社のICデザイン企業を有しており、産業規模はますます大きくなっている。

 5年前、上海におけるICデザイン企業は20社あまりで、2000年のICデザイン産業総生産高はわずか2.1億元だった。しかし現在、同産業は台湾「VIA」、アメリカ「Trident」、イギリス「ARM」などの国際有名メーカーを引き付け、2003年、総生産高は10億元に達した。

 ICデザインの発展には政府からの援助が必要である。同産業には知恵と技術のほか、電子デザインオートメーションソフトウェア(EDA)、テスト、チップなどの設備も重要で、これらの設備は価格が高いため、政府の出資がなければ一般企業ではとても買うことがない。現在、上海では8割以上のICデザイン企業が、政府の公共技術のサポートを受け、140点あまりのチップ製品を開発して、通信、デジタル家電、PCなどの領域を覆っているという。

 ここ数年、中国のICデザイン市場は急速に発展しており、その発展スピードは世界における発展スピードの平均を超える。市場研究機関「Gartner−Dataquest」の報告によると、2006年中国における半導体市場の総生産高は220億ドルに達し、2008年には世界最大の半導体市場になる見込みだという。有名なZ80マイクロ・プロセッサーを生産したアメリカの「ZiLOG」社のJim Thorburn・CEOは、「多くの中国専門家は、Z80からICデザインの研究を始めたが、彼らは今、我々の協力相手及び競争相手となった。」と語った。

 (編集:楊 李)