中国労働・社会保障部は、養老年金が６カ月連続で遅滞なく全額支給されたことを明らかにした。これは、１９９８年に中国で養老年金の支給が実施されてから初めてとなる。２２日付で中国新聞社が伝えた。

　労働・社会保障部の社会保障センターによれば、現在、中国で養老年金の支給を受けている企業退職者は３５００万人を超える。養老保険は、市・県レベルで統括されている地域もあり、未支給が起こると調整が難しい。この他、２００４年は農業関連企業で退職者の多くが養老保険に加入、養老保険基金の徴収も比較的困難であったという問題も抱えている。

　これらの問題に対して、労働・社会保障部は、支給実施が困難な地域を重点的に監督すると同時に、養老保険加入者のデータ整理を徹底。全省または全国で養老保険のコンピュータネットワークを構築し、支給の円滑化を図っている。