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伊藤忠商事、中国アパレル大手の波司登グループに出資
2015年 4月 29日15:23 / 提供:東方ネット

  伊藤忠商事は27日、今年1月に提携した中国の複合企業、中国中信集団(CITIC)と共同で、香港上場でダウンウエアを中心とする中国アパレル大手、波司登国際控股(ボシデン)に最大300億円を出資すると発表した。

  波司登は1975年設立で、現在は3~4級都市と呼ばれる内陸部の地方都市を含む中国全土で約1万店舗を展開。中国のダウンジャケット市場で約4割のシェアを持ち、直近の年間売上高は約1,600億円に上る。ただ商品アイテムは秋冬ものが中心で、伊藤忠商事が持つアパレルの複数ブランドを波司登の店舗で販売することで、春夏ものも広くカバーした総合アパレルブランドへの脱却を図る。

  伊藤忠商事によると、波司登に導入するブランドはアウトドアブランドの「アウトドアプロダクツ」や「ペンフィールド」、カジュアルブランドの「T&Cサーフデザイン」などを検討中。市場が成熟化し、多様化する中国の消費志向に合わせたブランド戦略を展開して、初年度から収益を上げるとともに、波司登の売上ベースで3年後に約250億円、5年後には約400億円規模の価値創出を目指す。将来は共同で欧米ブランドを買収し、中国で販売することも計画する。CITICは波司登の決済やポイントシステムなど金融方面で事業を支援する。

  今後、伊藤忠では、波司登を足掛かりにして中国市場における更なる収益の拡大を図っていくことで、波司登売上ベースで3年後に約250億円、5年後には約400億円規模のシナジー創出を目指すとしている。

(編集Y)

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