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アップル、中華圏での売上高が70%急増
2015年 2月 1日11:20 / 提供:

  ムスンは長年にわたり、中国市場でのスマートフォン売上トップを独占してきたが、長年のライバルであったアップルに、ついにその地位を明け渡した。北京商報が伝えた。

  英国の市場調査会社Canalysによると、昨年第4四半期(10-12月)の中国スマホ市場で、アップルがメーカー別出荷·販売台数で初めて首位となり、サムスンは3位に退いた。同時期のアップルの四半期決算によると、アップルの中華圏での売上高は前年同期比70%増となった。

  Canalysはアップルが中国スマホ市場でトップに立てた理由として、初めて打ち出した大画面スマホ(iPhone 6、iPhone 6 Plus)が消費者から受け入れられたことや、中国国内の4Gの発展を挙げた。一方、革新的な新製品に欠けたサムスンは、1位から3位に転落、中国メーカーの小米(シャオミ)が2位、華為(ファーウェイ)が4位につけた。このランキングの移り変わりは、アップルが発表した2014年10-12月期の決算からも見て取ることができる。アップルの同期の売上高は745億9900万ドル、純利益は180億2400万ドルで、それぞれ前年同期比30%増、38%増となった。うち、中華圏の増加率は最高で、売上高は161億4400万ドルと、前年同期の94億9600万ドルと比べ約70%増となった。

  製品別に見ると、売上の主力製品となったiPhoneは前年同期比57%増の511億8200万ドルの収益を上げた。アップルはiPhone 6、iPhone 6 Plusの具体的な売上高を発表していないが、ティム·クックCEOは、両機種がもたらした新規ユーザーは過去の全てのiPhoneを上回ったとしている。

  アップルと対照的なのがサムスンだ。サムスンがこのほど発表した昨年第4四半期の決算によると、同社は5四半期連続の減益となった。

  近頃、サムスンの業績は低迷を続けており、主力スマートフォン「Galaxy」シリーズも革新性に欠けることから消費者をひきつけられていない。サムスンの中国でのシェアは、高いコストパフォーマンスを誇る小米、華為、レノボなどの中国メーカーに奪われている。さらに、長年のライバル·アップルが大画面スマホを打ち出したことで、サムスンのこれまでの強みが消え、シェアの一部がアップルに流れてしまった。サムスンが、中国という世界最大のスマホ市場において、トップの地位を明け渡したのもうなずける。