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環太平洋合同軍事演習、注目すべき6つのポイント
2014年 6月 27日10:37 / 提供:

 

 中国メディア・九個頭条は26日、中国から艦船4隻が初めて参加した環太平洋合同軍事演習(リムパック)が同日に開幕したことについて、演習の見どころについて6点解説する記事を掲載した。

【その1】空母「レーガン」

「レーガン」は米海軍で就役する最大クラスの原子力空母であり、85機の戦闘機と、乗員6000人を搭載可能だ。2つの核反応炉エンジンによって、20年間は燃料補給が不要。備蓄食料は3カ月分で、船内にはあらゆる最新科学技術の成果が搭載されている。建造費は45億米ドル(約4500億円)だ。

【その2】中国の艦船4隻、医療救助での優位性示す

「千島湖」補給艦は、中国海軍初の夜間航行、補給能力を有する総合補給艦。「海口」ミサイル駆逐艦は「中華イージス」と呼ばれ、中国初の位相配列レーダー、垂直発射システムを搭載した対空ミサイル駆逐艦だ。

「岳陽」護衛艦は2013年5月に就役したばかりの最新護衛艦。海軍の新世代主力作戦艦で、対海、対空、対潜機能も備えている。米国の医療船がタンカーを改造したものであるのに対し、「平和の箱舟」病院船は専用に建造された。世界初の1万トン超級大型専門病院船であり、その設備は国内の大規模病院レベルである。

【その3】中国軍は7項目の演習に参加

中国は火器射撃、海上安全行動、軍事医学交流、人道主義に基づく救援など7項目の演習に参加。米国による関係改善の意思が見られる。

【その4】陸上自衛隊が初参加

陸上自衛隊は米国海軍陸戦隊とともに揚陸訓練を行う。日本メディアによれば、中国に対して日米軍事同盟の緊密度を見せつける狙いがあるという。

【その5】米国と参加国との距離に基づく訓練設定

核心的な演習項目は日・英・豪・韓・カナダなどの同盟国と行い、それ以外の参加国とは救援、反テロ、反海賊といったナイーブではない演習を行うようにしている。

【その6】参加各国がそれぞれに抱く目的

米国はアジア太平洋版のNATO構築をめざし、日・豪・韓は米国との関係強化、自身の軍事能力強化を狙う。特に日本は平和憲法による束縛からの解放を目論んでいる。カナダ・英国・ノルウェーなどは経験を積み、軍事能力強化を最たる目的としながら、アジア太平洋への関わりを強めようとしている。フィリピンやブルネイなどは参加すること自体を重要視している。