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評論:中英の300億ドルの巨額な契約書は何を意味するか
2014年 6月 19日16:18 / 提供:新華網日本語

 中国国務院の李克強総理の今回のイギリス訪問は、すばらしい成果が得られたといえる。中英の双方は共に数十項の政府間や商業間の契約書に調印し、その総額は300億ドルを超えるという。

 アナリストは、中英の調印した協力の巨額な契約書は、双方の相互補完の優勢を体現しただけでなく、更に双方の協力の質の絶えまない向上、協力の内包への深化を明らかに示し、またきっと中国の長期的持続可能な発展のために新たな外部空間を開拓するものとみなしている。

 その一は、中英が調印した政府間や商業間の契約は、単なる「売買」の関係ではなく、質のある、より深い投資関係だということ。例えば、今回イギリス側は中国側によるイギリスの新しい原子力発電プロジェクト建設への積極的な投資?参与を歓迎している。双方は、パートナーシップ構築の方式を通して、イギリスでの投資がイギリス原子力市場の発展のチャンスを最大限で利用できると考えている。

 単純な売買関係に比べ、投資関係は明らかにより安定し、より内包を備えた協力だといえるだろう。

 その二は、これは中国の「2つの市場、2類の資源」を統一する能力を明らかにしたこと。

 今日の中国はすでに世界第2の経済体だが、その後続的な発展はエネルギー資源の多くの制約に直面している。長期的持続可能な発展を実現するには、国内に足場を定めるうえになお、世界に向けて、グローバルな統一と資源配置の能力を絶えまなく向上させねばならない。

 今回中国海洋石油有限公司とブリティッシュ?ペトロリアムは両国政府の指導者の立会いの下、一件の20年を期間とする液化天然ガス供給の枠組み契約に調印し、中英のエネルギー分野の協力における大きな注目点となった。

 その三は、中英の協力が絶え間なく深化する中で、中国はきっと技術や管理、金融サービスなどの先進的な経験を獲得し、自身の発展のアップグレードを後押しする見通しだということ。

 今回中英双方は両国の外国為替市場で人民元とポンドによる直接的な取引を発展させ、中国建設銀行を清算銀行として、ロンドンで人民元による清算業務の実施を確定させた。また、中国国家開発銀行とシティ・オブ・ロンドン( City of London)は協力の覚書に調印し、双方は、国家開発銀行のインフラ関連投資を含むイギリスでの融資、借り入れ業務の拡大を支援してゆく。

 この動きは人民元の国際化に実質的な一歩を更に踏み出させ、双方の人民元による中英および世界のクロスボーダー投資における役割の認知と理解を向上させ、また中英両国の人民元関連業務の方面におけるより広範な協力を促進した。

 アナリストたちはこのようにみなしている。中国経済が中高速からハイエンドまでの成功のモデル転換を実現させるには、イギリスを含む西側先進国の先進技術や管理経験を参考にする必要がある。今回の中国?はイギリスと金融、エネルギー、インフラ等の分野における深い協力を気前よく推進し、この方面の強いシグナルを疑いなく放つだろう。

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