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日本当局は最低限の歴史の「恥」をもつべき
2014年 6月 12日16:23 / 提供:新華社

 【新華社東京6月12日】日本の衆議院外務委員会は11日に南海問題について一項の中国を非難する決議を可決し、基本的な事実と常識を無視して、中国の南沙群島での正当な作業が南海情勢の緊迫化をエスカレートさせたとでたらめに批判した。これ以前に、日本の安倍晋三首相、菅義偉内閣官房長官などの政府高官が、異なる場所で類似の謬論を発表したことがある。これに対し、中国外交部の報道官は、日本の指導者の関連の言論は事実を顧みず、火事場どろぼうを働き、下心があるものだとずばり指摘している。

 世界に目を向けると、南海問題で発言権を持たない日本が、なんと大胆にも天下の大悪を敢えて犯し、口から出任せに言って、あざ笑われている。

 周知のように、南海問題で、日本は直接の当事者側でないだけでなく、歴史の源から見ても、日本は更に最もあれこれあら捜しする資格はない。正に日本は、第2次世界大戦中に中国の西沙群島を占領した。1945年に日本が敗戦、投降した後、『ポツダム宣言』などの一連の国際文書に基づいて、中国政府が西沙の行使に対する主権を回復し、日本側はそれ以後二度と異議はなかった。

 もしも日本当局は70年近く後になってこれに対し再度異議を申し立てるなら、まず日本が戦後国際社会への復帰を獲得した一連の国際文書を破ってください。もしも安倍政権がこれを利用していわゆる「積極的な平和主義」をやりたいのなら、まず辞書をめくって「平和」の真義を復習してください。

 安倍政権の南海問題での高圧的な態度は、戦後の国際が段取りをつけた趣旨に反するだけでなく、更には歴史に対する基本的な畏敬の念や本国の侵略の歴史に対してもつべき「恥」を失っている。

 第二次世界大戦中、南海の西沙群島は一度日本に占領されており、これは西沙群島がかついて日本の「盗品」だったことを意味している。戦後、中国が西沙群島の主権を回収したことは、「盗品」が元の持ち主に戻ったことを意味している。反省と懺悔の精神を少しでも備えていさえすれば、心を入れ替えた後の日本は相反することなく、「盗品」を元の持ち主に戻した最も堅固な支持者であったはずだ。

 米国の人類学者 ベネディクトは権威ある名著『菊と刀』の中で、日本文化の特徴を「恥の文化」だと概括している 。残念なのは、安倍政権は現在このような伝統的な「美徳」を失っていることだ。東海、南海などの問題でこのようであり、「慰安婦」などの歴史問題でもこのようなのだ。中国が南京大虐殺、「慰安婦」の関連文献資料を「世界記憶遺産」に申請した正常な行動に対し、日本の菅義偉内閣官房長官は11日意外にも、中国側に抗議を提出し、また中国側に世界遺産申請を撤回するよう求めると公言した。まさか広島原爆遺跡を世界遺産に登録することができ、自爆攻撃の開祖である「神風」特攻隊の残余を世界遺産に登録することができて、南京大虐殺や、従軍「慰安婦」は世界遺産に登録申請することができないのか?これはどんな不思議なロジックなのか?厚かましく、恥知らずでは日本側のこの理不尽な要求を形容するにはすでに足りず、一心不乱に罪悪の歴史の抹殺を望む安倍政権が、すでに前後の見境を失っていると言うほかはない。安倍首相などの人たちは口々に「強い日本を取り戻そう」、日本を「正常な」国家にならせようなどと言っている。しかし、安倍政権が必要な「恥」を回復する前に、日本の国家イメージは外国人の眼中ではだんだん異常になるだけだろう。

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