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道徳心を失った米国はアジアのリーダーになれない
2014年 6月 6日8:23 / 提供:新華経済
 シンガポール華字紙・聯合早報は3日付の記事で、米国のアジア太平洋戦略をめぐって「道徳心を失った米国がアジア各国のリーダーとして受け入れられることは難しい」と指摘する記事を掲載した。中国・鳳凰網が伝えた。

 聯合早報は、「米国はアジアが中国の勢力下に入らないようにするための長期的戦略としてアジア太平洋回帰戦略を打ち出したが、その過程で道徳心を失った」と指摘。

 「米国は冷戦期には共産主義陣営と対抗するために日本を許し、今では中国をけん制するために日本を許している。日本は戦争を美化する歴史観をもっており、中国と韓国は歴史を決して忘れない。道徳心を失い、日本を許してきた米国が、中韓などアジアの国のリーダーとなることは難しい」と強調した。

 同紙はさらに、「アジアの国が直面する問題は中国の勃興、また中国との地縁政治の影響を受けたものだ。米国と中国との間にはもともと衝突がないが、米国は中国をけん制するために同盟国を守ろうとしていた。ただ、こうした同盟国との関係も中国との協力から得る利益に比べれば魅力は小さくなり、中国が成長すればするほど、同盟国にとって米国の“約束”の価値は小さくなってきた」とも分析している。