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中日関係は単なる「冷たい平和」なのか?
2014年 4月 23日17:29 / 提供:新華経済


 中国共産党機関紙・人民日報海外版のニュースサイト・海外網は22日、コラムニスト・高望氏の「中日関係は単なる『冷たい平和』なのか?」と題した記事を掲載した。

 与那国島、釣魚島(日本名:尖閣諸島)からわずか150キロの小さな場所が一気にマスコミの注目の的となった。先週土曜日、自衛隊が与那国島で「沿岸監視部隊」基地の起工式を行った。小野寺五典防衛相は式典で、「政府は南西地域の防衛体制の強化に力を入れている」と語った。

 日本はこれまで沖縄南部のこの地域をこれほど重視していなかった。2012年12月には自衛隊が与那国島にレーダー基地を建設する計画がとん挫したこともある。だが、計画自体は放棄されておらず、数カ月にわたる現地政府への圧力により、自衛隊は最終的に土地借用手続きを完了させた。

 与那国島基地の起工は日本の中国に対する新たな行動の第1歩であることは明らかだ。これよりさらに危険なのは、日本政府が集団的自衛権の解禁に余念がないこと。これは米国の支持と切り離せない。米国は以前はこっそりと、今はあからさまに安倍政権の誤りに「ゴーサイン」を送り続けている。

 マスコミの報道によると、「日中友好議員連盟」代表団が5月に北京を訪問し、対中関係改善の突破口を見出したいとしている。だが、突破口はどこにあるのか?日本は歴史問題を大きく逆行させ、釣魚島(尖閣諸島)問題では誤った立場を取りつづけ、積極的に「軍拡・戦争準備」を進めている。

 中日関係のしこりはなに1つ取り除かれていない。月曜日、安倍首相は靖国神社に供え物を奉納し、第2次大戦の歴史観に挑戦し続けている。突破口は1つまた1つと日本によってつぶされている。中日関係はどうすれば正常な軌道に乗ることができるのだろうか?