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一人のドイツ国籍のハリウッドの監督の眼に映った「釣魚島の真相」
2014年 3月 26日16:33 / 提供:新華網日本語

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Chris D. Libby氏(資料写真)

 【新華社北京3月26日】誇張や偏見が好きでないことから、彼は映画による事実の記録を堅持し、またそのために死の警告まで受けたことがあるという。中国の「孔子 孟子」の哲学が好きなため、彼は多くの事はあまりにも急進的なアプローチを必要とせずに、解決方法を見つけることもできることを信じている。彼の祖国がかつて第二次世界大戦において犯した罪行を懺悔したので、彼は日本が中国に謝罪しないことに対しずっとふんまんやる方ないのだ。西側に「金を払った宣伝」と称されたくないため、彼は50万ドルの資金を自己調達し、単独で『釣魚島の真相』を撮影した……

 Chris D. Libby氏、この仕事に従事して50年以上になる76歳のドイツ国籍のハリウッドの監督は、彼がただの中立な観察者で、事実の収集だけを担当したと語った。

 3月24日から、Chris D. Libby氏の監督した『釣魚島の真相(Diaoyu Islands:The Truth)』が中国で公開上映される。この上映時間約40分のドキュメンタリー映画は、詳しい歴史の資料を通して、釣魚島紛争の詳しいいきさつを整理し、「釣魚島が昔から中国に属する」という事実を詳しく述べ、また日本に歴史を正視し真剣に反省するように促している。

 Libby氏は「釣魚島に関する一切はみなとても明確で、あなたは映画の中で私が一歩ずつ叙述 表現したことを見ることができます。」と述べた。北京で新華社記者の特別取材に応じた際、 Libby氏は「西方メディアは中国に対して誇張や偏見に富んだ報道をするのに慣れていて、彼らが釣魚島に関する事実を捻じ曲げてしまいました。私はこのドキュメンタリー映画がこのような状況を変えることができ、人々が釣魚島の真相を理解する助けとなることを望んでいます。」と語った。

 中国での公開上映の前、『釣魚島の真相』は3月11日に米国のロサンゼルスでプレミア上映されたことがあり、鑑賞者の反響が強く、「彼らは異なる角度から真相を理解し始めました。」 とのことだ。

 関心を寄せることに値するのは、『釣魚島の真相』が日本が中国侵略戦争の中で犯した南京大虐殺、731部隊による中国人を用いての細菌実験の実施などを含む罪行も記録していることで、また傍白を用いて日本政府に歴史を正視し、戦争の犯罪のために中国人民に向けて謝罪し、釣魚島が中国に属するのを認めるよう呼びかけている。

 Libby氏は、次のように述べた。「ドイツは第二次世界大戦中にも恐ろしい事をしましたが、私たちは懺悔することができました。」 1970年、当時のドイツ連邦政府のヴィリー ブラント首相がユダヤ人殉難者記念碑の前で跪いて謝罪しており、「これはドイツ人に対するたいへん肯定的な影響です。」

 「私個人はヴィリー ブラント首相の行った全てにとても感謝しています。そうでなければ私たちは悲惨な過去の記憶に呪われるでしょうし、それはそこにあり続けているんです。」

 「残念なのは、日本には変化がないことです。ですからどうして日本はあなた達ドイツ人のように謝らないのかと多くの人が私に聞くんです。私は知りませんから、私は彼らがこの時代の歴史を正視し、真剣に反省することができるよう望んでいます。」と Libby氏は語った。

 『釣魚島の真相』の撮影には計一年余りの時間が費やされ、映画の中には比較的多くのより説得力を備えた写真や映像資料を運用し、その中の一部は米国国立公文書記録管理局の資料から来ており、映画スタジオから購入した史料もあるという。それ以外に、Libby氏は映画内容の証左のために、中国の南京大虐殺紀念館、孫中山紀念館などを訪れ、実地撮影も行っている。「これに対して疑問が残る人がいても、私は心配しません。それはつまり真実だからです。もしもあなたは映画の中で砲撃で頭を潰された人を見つけたなら、それが映画ではないことが分かります。それは本当に起きた事なんです。」とLibby氏は語った。

 西側の聴衆に「金を払った宣伝」と称されたくないため、Libby氏は単独での『釣魚島の真相』の製作を堅持した。「映画製作の資金は全て私自身によるもので、また完全に自らの意志で撮影しましたから、私は一人の中立な観察者であるのを望んでいます。」とLibby氏は述べた。

 50年以上の映画製作の経験をもつLibby氏は、1995年に初めて中国を訪れてからすぐここが好きになり、中国の歴史、文化や風景に夢中になったという。

 「私は中国の孔子・孟子の哲学が好きで、なぜか分かりませんが、おそらく生まれつきかもしれません。これまでの5000年に渡って、中国人は一貫して和を以て貴しと為し、これによって、他国を侵略したことがありません。私は中国人が5000年の知恵の引率の下、順を追って漸進して釣魚島問題を解決する道を見つけ出せると信じています。」とLibby氏は語った。

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