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マレーシア航空機消息不明事件、マレーシア経済に衝撃
2014年 3月 17日10:49 / 提供:

 

 中国社科院亜太与全球戦略研究院の許立平研究員によると、飛行機消息不明事件はマレーシア航空業界に負の影響を与えている。マレーシア航空の株価は事件後、4%下がり、7日の0.25リンギットから先週金曜日に0.24リンギットとなった。中国国際航空や中国東方航空、海南航空などの株価も軒並み下落した。マレーシア航空の提携先である中国南方航空の株価は7日以降、3.5%下がった。人民網が伝えた。

 クアラルンプール国際空港の旅客取扱者数は2013年に2380万人、東南アジアで、シンガポール・チャンギ国際空港に次ぐものである。許立平氏によると、クアラルンプール空港は非常に多く利用される乗り継ぎ空港である。マレーシア航空機消息不明事件後、乗客の多くは他の空港で乗り継をするようになっている。

 北京衆信旅游の営業員、宋氏によると、人気の高いマレーシア・チェラティンビーチ・ツアーの枠は72人だが、予約は今、26人だという。許立平氏は、事件がマレーシア観光業に与える影響は短期的なもので、脅威がなくなれば、マレーシアは新たな観光客を迎えるはずであるとした。

 ナイト・フランク中華圏の研究相談担当、林浩文氏によると、飛行機消息不明は中国投資者に短期的な心理的影響を与えるという。2013年以降、中国デベロッパーはマレーシアなどの東南アジア諸国向けの投資を次々と上積みしている。英ロイター通信の報道によると、中国人のマレーシアでの不動産投資は2013年に19億ドルを超えた。

 林浩文氏によると、中国投資家は今後半年から1年は、マレーシアでの不動産投資をためらうという。だが、最終的には投資を継続するはずである。なぜなら、その価格はたいへん魅力的なものであるからだ。マレーシアで、投資家は200万から400万人民元で、高級住宅を購入することができる。ちなみに、ロンドンの相場は600万−700万人民元である。

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