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飛行機の失踪、約70年で80例 科学技術進歩しても捜索に限界
2014年 3月 14日11:15 / 提供:新華経済


  
 シンガポール紙・聯合早報は13日、8日から行方が分からなくなっているマレーシア航空旅客機に関連して、1948年以降の約70年間に80機の飛行機が失踪して見つかっていないと伝えた。

 大型旅客機が失踪して最後まで見つからないというケースは多くはない。最後に発生したのは2003年5月、アンゴラを飛び立ったボーイング727型機の失踪だ。当時は「9・11事件」から2年足らずだったことで米国当局は緊張、世界規模の大捜索が行われたが、今もなお見つかっていない。誰も乗客は乗っておらず、操縦資格のない2人だけで夕方に離陸して消息を絶ったという。

 1979年には東京発のボーイング707型機が6人を乗せたまま太平洋上で行方不明になり、99年にはアイスランド・レイキャビクを飛び立ったボーイング727型機が救援信号を出したあとで失踪した。飛行機には18人が乗っていた。これらの旅客機は、乗員乗客数が少なかったために、当局が長期的な捜索経費を投じたがらなかった可能性がある。

 2009年、エールフランスのエアバス機が太平洋上に墜落したときには、36時間後にようやく初めて残骸が発見された。そして、2年後にフライトレコーダーが海底から見つかった。

 科学技術が進歩し、レーダーや衛星など捜索の助けとなる技術が生まれた。しかし、今回の失踪例が、いまだ科学技術には限界があり、世界にはレーダーで探しきれない場所が多く存在することを示した。