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「軍国の夢」を捨て去るよう日本に忠告する
2013年 12月 15日11:17 / 提供:人民網日本語版

 今日は南京大虐殺で犠牲となった同胞を追悼する日だ。76年前、日本軍国主義者は南京でこの世のものとは思えぬ残虐な大虐殺を行い、中国、アジア、さらには世界の人々に癒しがたい傷の痛みをもたらした。今日にいたるもなお、あの殺戮者達は東京の靖国神社に祀られ、安倍氏とその内閣は崇敬の情を抱き、様々な方法で参拝し、弔っている。 

 好戦的でみだりに武力を用いる、途方もない大罪を犯したこのような国に対して、国際社会は軍隊を保持せず、交戦権を永遠に放棄するよう強制的に命令したうえ、これを日本の平和憲法に盛り込んだ。だが近年日本は急激に右傾化し、この鉄の制約の打破を急ぎ、「歴史否認」の歪んだ風潮を巻き起こし、「侵略の定義は定まっていない」とわめき立て、懺悔も省察もしないばかりか、反対に軍事力整備と戦争準備に拍車をかけ、敗戦国体制からの脱却を企てている。  

 この1年間、日本はしきりに行動を起こした。軍事予算面では10数年ぶりに大幅な増加を実現し、24兆5000億円という空前の規模にした。軍事配備面では南西諸島?第一列島線での軍事的プレゼンスを強化したうえ、硫黄島などに通信傍受施設、那覇に飛行監視部隊を新設すると発表した。軍事演習面では陸海空の精鋭部隊を出動して、大規模な合同離島奪還軍事演習を行った。装備面では「武器輸出三原則」を一歩一歩突破し、米国の無人機「グローバルホーク」の購入を計画し、新型兵器・装備の開発を続けている。甲午海戦(黄海海戦)での清政府の賠償金で建造した軍艦「出雲」は中国侵略戦争の上海侵攻時の旗艦であり、中国人民の鮮血にまみれている。だが今日、日本は新たな準空母「いずも」を改めて建造し、進水させた……これら1つ1つのどこに、歴史を省察し、教訓を汲み取る姿勢が見られようか?軍国主義復活の動きでないものがあろうか?

 日本は第2次大戦前に「軍機保護法」を公布し、侵略戦争の発動に反対する者を一掃した。今、安倍内閣は野党と民衆の強い反対を顧みず、「特定秘密保護法」を強行可決したうえ、「4大臣」主導の「国家安全保障会議」を設立した。これらによって日本は、いよいよしたい放題に対外軍事拡張を行えるようになる。国際社会は日本の動きを強く警戒し、大きな後退だと指摘している。同法案に反対した日本の参議院議員は「日本が今歩んでいるのは、ファシズム国家を再びつくる道だ」と直言した。

 日本の行っている事を分析すると、第二次大戦前にある種似通った軍国主義の亡霊が日本国内を徘徊していることに難なく気づく。全力を尽くして「軍国化」戦略を推し進める一方で、「中国はすでに軍国主義国家だ」と白黒を逆さまにした非難をする。あろうことか日本の駐中国公使は少し前に「もし中国側が日本の秘密保護法案は軍国主義を招くと非難するのなら、中国はすでに軍国主義国家だ」と公言したのだ。  

 日本にはどんな放言も敢えてし、どんな嘘も敢えて口にし、どんな事も敢えて行う政治屋がいる。今年9月25日、安倍氏は米議会で演説した際、他人にどう言われようと我が道を行く様子で「もし私を右翼の軍国主義者と呼びたいのなら、どうぞ」と述べた。日本防衛省は釣魚島(日本名・尖閣諸島)領空に進入した中国無人機を撃墜すると揚言すらした。戦争熱に浮かれていることがうかがえる。  

 歴史は澄んだ鏡であり、過去を担い、未来を明示する。もし日本が引き続き頑なに改めず、いわゆる「普通の国」を追求し、「軍国の夢」を膨らませ続けるのなら、中国とアジアの人々のみならず、世界各国の人々にとっての災難だ。中国を含む国際社会は軍国主義が息を吹き返すことを断じて許さない。  

 前事を忘れず、後事の師とする。南京大虐殺で同胞が犠牲となってから76周年にあたり、われわれは日本右翼勢力に対して、一日も早く「軍国の夢」の幻想を捨て去るよう忠告する。日本は歴史を銘記し、平和を大切にしてのみ、再び歴史に汚名を残すことを免れられるのだ!

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