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タイの高速鉄道、9月に入札 “中日韓”が争奪戦
2013年 3月 18日16:13 / 提供:新華社
高速鉄道建設プロジェクト

 タイ政府は今年9月、高速鉄道建設プロジェクトに関する国際入札を行う計画だ。最初に建設する計画のバンコクとパタヤを結ぶ高速鉄道は2018年に開通する予定で、時速は250キロ、バンコクからパタヤまでの所要時間はおよそ1時間程度に短縮される。雲南信息報が伝えた。

 タイ運輸省運輸・交通計画事務室の主任によると、パタヤ高速鉄道の建設には5年程度かかる見込み。ほかの高速鉄道はパタヤ高速鉄道が竣工した1年後に開通する予定だ。

 タイ政府はこのほど、2020年までに2兆タイバーツ(約6兆5000億円)を投じて全国の交通網を拡張し、高速鉄道など現代的交通インフラを建設すると発表した。高速鉄道プロジェクトは今年9月に入札を行う計画で、中国、日本、韓国、フランス、ドイツ、スペインなどが応札の意向を示した。

 タイは中国に2本の高速鉄道建設を任せる考えがある。1本はタイの南北をつなぐ600キロ前後のバンコクとチェンマイを結ぶ高速鉄道、もう1本はタイの東西を結ぶ全長450キロのバンコクとノーンカーイを結ぶ高速鉄道だ。運輸大臣が最近、タイの高速鉄道の料金は1キロ当たり2.1〜2.5タイバーツ(約7〜8円)前後に決める方針だと明らかにした。そうなればバンコク・チェンマイ高速鉄道の料金は1200〜1500タイバーツ(約3900〜4900円)となる。

 中国の管木・駐タイ大使は今年2月、チェンマイで行った講演で、中国の鉄道専門家がバンコク・チェンマイ間の視察を終えたと話した。全長677キロのこの高速鉄道は11の駅を設置する計画で、164本の橋と24本のトンネルを建設する必要がある。高速鉄道が開通すれば時速255キロでバンコクからチェンマイまでの所要時間は2時間半〜3時間。現在、バンコクとチェンマイの間には1日5本の列車が走っているが、最も速いもので所要時間は12時間、最も遅い列車では16時間かかる。

 

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