Home > ニュース > 国際評論  > 安倍首相は「安倍談話」を下準備する意図は何か
安倍首相は「安倍談話」を下準備する意図は何か
2013年 2月 4日17:12 / 提供:新華網日本語

 日本の参議院が2月1日全体会議を召集し、安部首相がこの会議で「『村山談話』は戦後50年が経った際に発表されたものです。日本はかつて多くの国々、とりわけアジア諸国の人々に多大な損害と苦痛を与えており、安倍内閣は歴代内閣とこの認識上の立場が同じです。私はしかるべき時期に21世紀にふさわしい未来志向の談話を発表したいです」と述べた。   

 しかし、安倍首相はいつ談話を発表するかおよび談話の具体的な内容については明らかにしていない。その談話の内容に対しては、目下的確な予測がし難い状態だ。   

 新華社世界問題研究センターの張煥利研究員は、安倍首相が新談話を発表したいというのは右翼支持者に向けて、彼が選挙時に出した「村山談話」見直しの承諾を履行するつもりだと表明しているかもしれない。張煥利研究員は、「安倍首相は歴史問題の新談話を発表するつもりだが、まだいかなる具体的内容も明らかにしていないことについて、一方では支持者に『村山談話』を修正するつもりだと知らせることで、また一方では国外からの、とりわけアジア諸国からの批判の声を避けるため、時期尚早に談話内容を公表する必要はないと考えてのことでしょう」と述べている。   

 日本?一橋大学の田中宏教授は、アジア諸国との関係を考慮に入れることにより、安倍首相は「『村山談話』を完全に覆すことはないはず」だが、「彼自身の何かを付け加える」ものと考えている。  

 日本の前首相で日中友好協会名誉顧問である村山富市氏は1日マスメディアに対し、もし(「安倍談話」)が「村山談話」継続の基礎においてより一歩進めるものなら、それは意義があると言えるので、安部首相が「村山談話」継続の路線を変えないことを望んでいると表明した。   

 アナリストはこのように指摘している。安倍首相は1月28日の施政演説で主に「経済カード」を打ち出しており、憲法の改正、集団的自衛権行使の許可と中日関係などの敏感な問題に触れていないが、その目的は1日も早く政治業績を上げ、政権における「安全運行」実現を求め、参議院選挙に勝利し、ならびに参議院で三分の二以上の議席を占め、「ねじれ国会」の局面を終結させ、その執政の基礎を固めることにある。もし願い通りに参議院選挙を勝ち取ることができれば、彼の一部の問題に対する態度の表明は一層具体化になるだろう。

関連記事