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中国の空母建造に日本は緊張する必要ない(写真)
2011年 11月 30日10:50 / 提供:チャイナネット

 ドイツの国際放送局ドイチェ・ヴェレの電子版が、「中国海軍が空母建造?日本メディアは特に注目!」という文章を発表した。内容は次の通り。

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資料写真:中国空母の構想図


 ここ数週間、上海の海軍造船所が空母のキール(竜骨)を建造しているとの噂がある。2014年までに「北京1号」という空母が完成するというのだ。この情報が正しいかは重要ではない。中国は実証していないが、長年中国はその「野心」を隠してこなかった。

 スイス紙・ニューチューリッヒデイリーはこう報じている。中国の海軍拡張に対し、日本は防衛の多くを中国に向けようとしている。日本の「防衛計画の大綱」規定に照らし、日本は北部の隣国・ロシア地域の日本陸軍の数を減らし、日本の南部の島嶼の防衛を強化している。日本の防衛大綱は中国の国防費拡大、軍の近代化、活発化する海上活動、透明性の欠如を明確に結びつけ、それがアジア地域と国際社会の懸念となっているとみる。

 ◇中国の空母建造は正常かつ普通

 長年、空母は人々にとって神聖であり、覇権の印でもあった。問題があるたびに米大統領は「われわれの空母はどこだ?」と問う。空母にはあまりに多くの付加価値がある。海外メディアは、中国はなぜ空母を建造するのか?中国が空母を保有すれば、昔の列強のように海洋の派遣を争うのではないか?と疑問だらけだ。

 実際、空母は人々が考えるように神聖でも、誕生してすぐに邪悪になるわけでもない。あらゆる兵器と同じ道具に過ぎない。

 その道具が必要かは、任務の内容と道具の効率によって決まる。人類社会に重大な責任をもつ国連常任理事国の中で、他に空母を持たない国はない。中国のように長い海岸線、広大な海洋国土、多くの海上利益を持つ国で空母を持たない国があるだろうか?

 空母が覇権を代表するかは、保有者の主観的意図によって決まる。空母が誕生する前に覇権はすでに世界を暴虐し尽くし、空母のなかったナチスドイツも人類に大きな災難をもたらした。第二次世界大戦中、空母はファシスト軍に勝利するすぐれた兵器だった。空母と同様なものに核兵器がある。中国が核兵器開発当初、同じように疑問を呈し、憂慮する声があった。

 しかし中国政府は核兵器を保有すると同時に、核兵器を決して使用しない、非核兵器保有国に核兵器を使って決して威嚇しないと厳かに宣誓した。40年以上、中国はこの誓いを守っている。当時疑問や憂慮を唱えた者は、争い事や危機のたびに核の脅威を訴えている。

 現在、中国の空母開発に最も「憂慮」を示しているのは、空母を最も多く保有し、最も使用頻度が高く、当時中国の核兵器開発に最も「懸念」を示した国だ。当時の誓いは、中国の核兵器が核大戦を抑える力となることだった。今では中国の平和的発展の誓いが同じく、中国空母が平和の守護者であり続けることを保証するだろう。「憂慮」を唱えるのは余計な心配に過ぎないのではないだろうか?