Home > ニュース > 国際評論  > 板挟みの駱家輝使節
板挟みの駱家輝使節
2011年 8月 25日17:32 / 提供:第一財経日報 陳之コウ

 駱家輝氏は両肩にカバンを背負い、家族を連れて、中国に来た。移住の華人がアメリカの大使になり、駱氏の成功は華人、そしてアメリカの中国系の光栄である。しかし、中米の外交からいうと、我々は駱氏の中国系の背景を喜ぶ理由がないと思う。  

 駱氏が使節として中国に来る前に、数回アメリカへの忠誠を強調した。家族は遡ると3世代前にアメリカに来て、父親は第2次世界大戦で米兵に徴兵されたことがあり、「アメリカに対する忠誠、そしてこの国の擁護者として」、中国に行くと話した。  

 一方、モルモン教の信徒として、洪博培氏は敬虔なキリスト信徒に宗教信仰を疑問視されるかもしれないが、アメリカに対する忠誠は弁解の余地がない。もし、中米の間に南海航空機衝突のような敏感な事件が再発生すると、駱氏の中国系の身分は、たぶん敏感な地位に板挟みになる可能性がある。  

 アメリカの政界では「ニクソンしか中国に行けない」という古い言葉がある。つまり、ニクソンのような熱狂的な反共だけが、中国へ行く勇気があることを意味している。  

 駱氏が中国系アメリカ大使として、中国へ来ることは、駱氏個人と中国系の成功と光栄である。感情からいうと、喝采したい。現実では、上述の政治理論がさらに適用されるかもしれない。  

(翻訳:兪静斐)

関連記事