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「日中関係は夫婦以上」=丹羽宇一郎大使
2010年 12月 21日17:46 / 提供:
インタビューに応じる丹羽宇一郎駐中国大使

 丹羽宇一郎駐中国大使が20日、南京入りした。これは丹羽大使が今年7月に駐中国大使に就任して以来、初の南京訪問となる。丹羽大使は、日中両国の関係は夫婦以上で、両国の友好と国民同士の理解を深めることが最も重要だとの見解を示した。

 同大使の今回の南京訪問の重点は、両国間の経済外交を推進することだ。現在、江蘇省の日本企業は上海の次に多い7000社超となっている。

 中日の歴史問題に対し、丹羽大使は「過去のことは過去のこととして責任を感じ、痛切に反省するということは既に何度も申し上げている通り。これを基礎に未来に向かって21世紀の日中関係を構築し、このような未来志向の精神で関係を強化していきたい。日中両国の関係は夫婦以上だと思う。両国は住所変更も出来ないし、別れることも出来ないため、仲良くしていくしかない」と回答した。

 現在71歳の丹羽氏は伊藤忠商事の元社長で、ビジネス界、さらには日本社会において声望が高い。改革開放初期の1980年代に早くも伊藤忠商事から中国ビジネスのために派遣された。

 中国の政治・経済・社会について熟知しており、「中国通」の名にふさわしい。また、江蘇省政府の経済顧問を務めたこともあり、正真正銘の「江蘇通」でもある。今年7月の駐中国大使としての着任を機に、江蘇省政府経済顧問を辞任した。

(編集:章坤良 写真:人民網) 

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