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中国外務省の新任報道官・洪磊氏、中日関係などをコメント
2010年 11月 3日15:25 / 提供:
写真は外交部報道官の洪磊氏

 中国外務省の新任報道官・洪磊氏が2日、北京で開かれた定例記者会見で「日本が中国側と同じ方向を向いて進み、両国関係改善のために積極的に努力することを希望する」などを強調した。  

 問:きのう、ロシアのメドベージェフ大統領が「北方四島」を訪れたが、中国はどのように受け止めているか。 

 答:「北方四島」はロシアと日本の二国間問題であり、中国は両国が友好的協議を通じて適切に処理することを希望している。 

 問:日本外務省は、菅直人首相が30日、ハノイで温家宝首相と懇談したとしているが、詳しい内容は。 

 答:温家宝首相は東アジアサミットの前に、休憩室で菅直人首相と時候のあいさつをした。 中日関係については、次のように指摘したい。中国は日本との関係発展を重視している。中日の戦略的互恵関係発展の方向を堅持することは両国と両国人民の根本的利益にかなっている。われわれは双方が両国間の四つの政治文書の原則に基づいて、対話、協議を通じて両国間の問題を解決することを主張している。この立場は変わっていない。日本が中国側と同じ方向を向いて進み、両国関係改善のために積極的に努力することを希望する。 

 問:台湾民進党の蔡英文主席が最近、日本の安倍晋三元首相と会見した際、釣魚島の主権は台湾に帰属すると述べた。中国はどのような立場をとるか。また中国は台湾、チベットなどの問題は中国の中核的利益にかかわるとしているが、釣魚島問題は中核的利益にかかわるのか。 

 答:釣魚島とその付属の島嶼は古来、中国固有の領土である。

 問:胡錦涛主席はアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会合の際に日本を訪問するか。菅直人首相と会談するか。 

 答:日本側が的確な努力をして、両国関係の改善と発展のための適切な条件と雰囲気をつくることを希望する。 

 問:中日韓3カ国首脳がこのほどハノイで20カ国・地域グループ(G20)やAPECなど、多国間の枠組みの下で意思疎通と協力を強化すると表明した。3カ国はどのような具体的措置をとって協力を強化するのか。 

 答:中国は会議の状況についてすでに情報を発表しており、調べることができる。 洪氏は10月28日、国内外の記者の拍手に迎えられながら舞台裏から登場し、外務省記者会見ホールで挨拶の言葉を述べて報道官としての業務をスタートした。  

 「ここで記者の皆さんとお会いできて嬉しく思います。今後、皆さんと共同で努力し、世界と中国の大衆に、中国の平和的、調和的な発展と、中国の平和的、発展的、協力的な外交政策をご理解いただきたいと希望します。皆さんのご協力をよろしくおねがいします。」紺のスーツに明るい青のストライプのネクタイ、金縁の眼鏡をかけた洪磊氏は穏やかな笑顔の持ち主だ。  

(編集:章坤良 写真:中新社)

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