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毒ギョーザをめぐって・・・
2009年 12月 6日14:07 / 提供:

「南方周末」評論員:史哲  

 2007年12月、日本では10人が中国製の冷凍ギョーザを食べた後、嘔吐・下痢などの中毒症状になった。その後、中国と日本は共同で調査したが、生産?流通の部分が多すぎるため、これまでも原因は判明していない。事件はすでに2年間を経て、中国食品の日本での販売は危機を乗り越え、安定的に回復している。しかし、ある日本人は中国の食品に疑いを持ち、日本のマスコミも相変わらず調べ続けている。中国の指導者への取材でも、人民代表大会・外交部の記者会見でも、日本の記者は質問のチャンスがあれば、「毒ギョーザ」の問題を常に質問している。  

 日本で継続している騒ぎは、中国人から見ると少し「心が狭い」と言えるかもしれない。10人以上の悪影響を引き起こした「毒ギョーザ問題」に、軍事力増強・東シナ海の紛争・中日関係などを交錯させることは、ちょっと大げさではないか。しかし、以下のデータは、他の側面で日本の人々とマスコミの執着の成果を表すかもしれない。

 実は、中国から日本へ輸出した食品は2008年以前から、良好な安全記録がある。一方、毒ギョーザ事件後の2008年、日本農林水産省のデータによると、中国から日本へ輸出した食品の不合格率は0.27%という素晴らしいレベルになり、同年の欧米から日本へ輸出した食品の不合格率はすべて6%を超えていた。日本のマスコミも、中国から日本へ輸出した食品を求めることは、絶対安全だと感心していた。中国は明らかに、大きな努力をしてきたのだ。

 日本の検査の厳しさについては、最も保存しにくく・輸送しにくい中国食品の合格率が、意外にも99%を超えるということは、中国人にとっても奇跡だと驚く。より重要なことは、その奇跡を作ったのが中国人だということだ。毒ギョーザ事件の後、日本は確かに食品の日本輸入の各部分で監督・管理をしているが、日本の管理者と技術は、日本に輸入した食品の安全性の高まりに重要な作用をしている。しかし、その製品の生産・輸送は、基本的に中国の普通の労働者が作り、質量審査・チェックも中国の政府機関がしているのだ。同様に、労働者と質量検査システムについて、ある人は「中国製造」の安全奇跡を作り、同時に、他のある人はメラミンのスキャンダルを起こした。その差は、中国から日本へ輸出している食品の質の問題を騒ぎ立てる日本のマスコミは、「心が狭い」日本人は、よい点もあるかもしれない。       

                        (編集:葉頁)