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上海生まれの「ネクスト・ファーストレディー」に鳩山氏と早期中国訪問を
2009年 8月 31日18:18 / 提供:
若い頃の鳩山夫妻

 日本の第45回衆議院選挙は、日本時間31日の午前1時頃に全480議席が確定した。民主党はそのうち308議席を獲得して大勝し、民主党の鳩山由紀夫代表は9月中旬にも召集される特別国会で第93代首相に選ばれるがほぼ確実となる。

 香港の『大公報』は、衆院選の激化につれてマスコミから「ネクスト・ファーストレディー」と呼ばれる鳩山幸夫人が注目され始め、2人の普通ではない「略奪婚」や、幸夫人が中国生まれだということにまで関心が及んでいると報道している。

 若い頃の鳩山夫妻また5月号の『週刊文春』では、鳩山氏は1970年に東京大学工学部を卒業して米国スタンフォード大学に留学、その時に鳩山氏の両親はシカゴで日本料理店を開いていた日本人夫妻に息子を頼むが、思いもよらないことに鳩山氏はその夫妻の弟の妻である幸さんを見初め、結局、幸さんは離婚して1975年に鳩山氏と再婚したという記事を掲載した。

 幸夫人は1943年に上海で生まれ、神戸で育った。1960年代に宝塚歌劇団の団員になり、その後は退団して米国に留学している。

 選挙運動する幸夫人鳩山氏が話す幸夫人は、自分の政治生涯の「礎」であり、帰宅すると非常にリラックスし、彼女はエネルギーを補給する基地なのだそうだ。幸夫人は最近の取材でこう答えている。

 「自分は好奇心が強く、なんでも試してみたい人間なのです。私の人生で実現できない夢はなく、今、一番したいことはプロデューサーになることです」

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選挙運動する鳩山夫妻

 一方、中国紙、環球時報は31日、「鳩山政権に対して“過度の期待”は禁物」との中国人専門家の意見を紹介した。民主党の鳩山代表や岡田幹事長がこれまで「対中関係は極めて重要」、「首相や閣僚の靖国神社参拝は行わない」と発言してきたことから、中国では「民主党政権は親中的」との見方が比較的多い。   

 環球時報は「専門家の意見:日本の総選挙を理性的にみよう。中日関係で過度に期待してはならない」との見出しの記事を発表した。

 民主党も自民党も保守政党である点では同じ。対中戦略に大きな違いはないことにもかかわらず、共通点を求める精神で、上海生まれの「ネクスト・ファーストレディー」鳩山幸夫人に鳩山氏と早期中国(上海)訪問を期待する。そのとき、大いに歓迎されるだろう。   

(編集:章坤良 写真:新華社)

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