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米THAADミサイル導入なら中韓関係に悪影響
2014年 12月 31日9:31 / 提供:新華経済

 香港中評社は29日、韓国国防部が10月末にソウルで開いた第3回ソウル安保対話で韓国の専門家らが示した意見を紹介した。米国が韓国に求める終末高高度防衛(THAAD)ミサイルの導入をめぐって、中国との関係への影響を危惧する声が続々と上がった。中国·環球網が同日伝えた。

 韓国国防研究院·国際戦略研究センターの主任を務める李昌衡氏は席上、「中国は朝鮮半島へのTHAADミサイルシステムの導入に反対しており、韓国に自国の立場を堅持するよう求めている。中国はこのシステムが北朝鮮から韓国までという短距離では効果を発揮しないとの認識だ。米国がこれを導入するよう求める根本的な理由は中国へのけん制であり、韓国は米国の意図にはまる必要はない。韓国の現在の方針では、間違いなく中韓関係に大きな悪影響が生じる」と分析した。

 また韓国外国語大学国際関係学部の教授で世界安全協力センターの所長を務める黄載皓氏は、「韓国と米国のミサイル防衛システムでの協力の最大の理由は朝鮮半島の安全だ。しかし中国は反対している。韓国と米国は同盟関係にあり、相手方の要求をのむことができないようでは同盟とは言えない。韓国にとっては避けられない状況であり、中韓関係に一定の影響が生じる」と語った。

 黄氏はまた、「韓国もこれほど早く選択を迫られる時期が来るとは思っていなかった。韓国にとっては非常に難しい選択であり、判断を先延ばししたいのが本音だ」と指摘した。