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「金正恩氏は正日氏よりも大胆」 外交姿勢めぐり
2014年 12月 19日9:15 / 提供:新華経済

 中国の衛星テレビ·雲南衛視はこのほど、北朝鮮の金正恩第1書記の外交姿勢について、父の故·金正日総書記と比べると「大胆だ」とする専門家の意見を紹介した。鳳凰視頻が18日伝えた。

 中国専門家の楊希雨氏は、正恩氏の外交が正日氏と最も大きく違うのは「朝鮮半島の非核化」を強調しない点だ、と指摘。正日氏は特に中国との外交で父·金日成主席の願いでもあった半島の非核化について「実現したい」との考えを強調し、これを外交カードとして各国と付き合っていた。

 しかし正恩氏はこれまでに外交の場で半島の非核化について言及したことがなく、核兵器について憲法でも言及しており、これが北朝鮮の外交に大きな影響を与えているという。「正恩氏は核兵器保有の規模拡大に意欲を示しているため、非核化について語らない」とした。

 楊氏はまた、正恩氏が対外関係を処理する際に正日氏に比べてより大胆で、より冒険的だと分析。その例として昨年、朝鮮戦争休戦協定から離脱すると宣言したこと、また、朝鮮半島が「すでに戦争状態に入っている」と宣言し、「宣戦布告では戦争するか、しないかといったことが問題になるのではなく、今日始めるか、それとも明日始めるかといったことが問題になる」と表明したことなどを挙げた。

 外交で大胆な姿勢を見せる正恩氏だが、北朝鮮の対外開放の面では父の世代よりも状況を大きく進展させたという。正恩氏の時代になってから、北朝鮮国内の経済開発区は全国13カ所に増えた。