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米国が中国接近偵察を持続、中国が安全を守る決心を示す
2014年 8月 25日10:39 / 提供:新華夏

  先週末、中国戦闘機「殲-11」が南海上空で米軍対潜哨戒機P-8に異常接近した情報は西側メディアに大々的に報じられた。この情報を出したペンタゴンや米安全高官は「中国のやり方はたいへん危ない」、「深く懸念すべき挑発」と指摘した。アメリカの指摘に関し、中国国防部の楊宇軍報道官は23日に「アメリカの指摘は完全に根も葉もないものである。アメリカが中国に接近し、規模が大きく、頻度が高い偵察を行うことこそ、中米海空軍事安全を脅かし、トラブルを起こした原因である」と語った。

  中国の返事に先立ち、西側メディアは米ペンタゴンの指摘を引用し、事件の危険性を報じた。

  米紙「ニューヨーク·タイムズ」によると、ペンタゴンのジョン·カービー報道官は22日に「ある中国戦闘機は米海軍哨戒機P-8に接近し、米哨戒機の翼から30フィートのところを飛行した。両機の距離はたいへん近く、たいへん危ない」と語った。米誌「フォーリン·ポリシー」によると、米国防省のある幹部は両機を通勤バスとフェラーリにたとえ、解放軍殲-11がフェラーリのように米哨戒機を回ったと指摘した。

  英BSkyBは23日に「米国防省が公開した写真では、両機はたいへん近く、操縦室内の情況が見える」と報じた。 ドイツのテレビ局が24日に報じたところでは、この事件から、東アジア冷戦の味が嗅げる。専門家は「中米両国がこの地域で、頻繁に接近し、予想外の事故を招く可能性がある。アメリカと中国は軍事力を誇示する傾向を持っている。その裏に、両大国の競争と不信がある」と語った。

  西側は報道で、当年の中米南海飛行機接触事件を取り上げた。米サイト「グローバル·ポスト」は24日に「戦略的存在が重要な南海で、中米両国は飛行権や航海権に関し、長期にわたって意見の違いを抱えている。アメリカはここを国際水域と主張するのに対し、中国はここを中国の排他的経済水域と主張している」と指摘した。

  この事件により、米メディアは中国が自らの安全を守る決心を知っている。米サイト「ビジネス·インサイダー」の報道によると、中米機の異常接近が示しているように、中国は世界上の最も強い軍隊と衝突するとしても、南海で自らの海上境界線を守るのを恐れない。ただ、中国には、アメリカと開戦する意思はない。中国は両国関係を複雑化させ、双方とも望まない衝突を引き起こすとしても、自らの主張を守る。

  ドイツ紙「ハンブルガー·アーベントブラット」によると、中米両国は太平洋で権力闘争を行う。超大国のアメリカはアジア太平洋で影響力を拡大するのを希望しているのに対し、台頭している中国は米軍が自らの玄関で活動するのを望まない。それは中国の域内での展開に関わる。