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欧米、エボラ出血熱の感染拡大の警報を鳴らす
2014年 7月 31日15:44 / 提供:新華夏
 

   30日、米国、英国やドイツなどの国で「西アフリカで大流行しているエボラウイルスはここまで広がるか」という疑問が浮上し各国で論議を呼んでいる。3月、ギニアで1例目のエボラウイルス感染例が発見されて以来、今まで1200例にまで増え、感染で672人が死亡した。しかし、感染がギニア、リベリアとシエラレオネの範囲内だけで発生すると考えられており、「史上最悪のエボラウイルス」と認められても、グローバルな恐慌を起こしてはいなかった。だが、米国籍を持つ感染者が20日にリベリアから航空機に搭乗し、アフリカ人口が最も多い国ナイジェリアに来た後、エボラウイルスに感染して25日にラゴスで死亡した。これを機に人々はエボラウイルスの感染拡大を心配し始めている。30日、イギリス政府はエボラウイルスのイギリス上陸を全力で防ぐと発表した。ますます多くの医療関係者は「感染は少なくとも秋まで続くだろう」としている。西アフリカ以外の多くの国と地域もエボラウイルスの感染拡大の警報を鳴らした。

   米疾病対策センター(CDC)は30日、エボラウイルスが西アフリカ以外の国と地域にまで拡大する可能性が小さいとしながら、旅客がウイルスを米国に持ち込む可能性に備えなければならないと強調した。一旦、ウイルスが広がったら、山火事のように蔓延する恐れがあるとしている。

   30日、英国のフィリップ?ハモンド外務大臣がBBCの取材に応じたところ、「エボラウイルスはイギリスにとっての大きな脅威となっている」と警告した。また、英国の公衆衛生部門はすでにエボラウイルスの感染拡大の警報を鳴らした。ブリュッセル側の消息筋はAFPに対し、「EUはすでにエボラウイルスの感染拡大に備える下準備を行った」と語った。