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朝鮮の核問題、六カ国協議再開の可能性は?
2015年 7月 31日10:10 / 提供:チャイナネット

イランの核問題で全面的な合意に至ると、サイラー国務省北朝鮮核問題担当特使を含む米国の関係者は、朝鮮が方針を変更すれば米国は対話の扉を開くと表明した。米国の「方針変更」とは、朝鮮が核廃棄問題で誠意を見せ、先に実質的な行動に出ることを意味する。

朝鮮は米国のこの姿勢に反応した。朝鮮外務省の報道官は7月21日、イランの核問題と朝鮮を結びつける米国を批判し、「朝鮮の国情はイランとまったく異なる。朝鮮は正真正銘の核保有国であり、核保有は自国の利害と関連している」、「朝鮮は一方的に核兵器を凍結もしくは放棄した後の対話には興味がない」と発言した。これは朝鮮が一方的に核兵器を凍結もしくは放棄することがなく、米国が朝鮮の安全の関心事を解消するため行動する必要があることを意味している。

朝鮮は核兵器を「米国の核の脅威と敵視政策に対する、国家の主権·生存権を守るため必要な手段」としている。朝鮮の立場は、「米国の敵視政策がある限り、朝鮮が核兵器を放棄することはない」だ。この立場は、朝鮮に先に核兵器を放棄するよう求めている米国と、真っ向から対立している。

朝鮮と米国が立場や政策を調整しなければ、近日中の六カ国協議の再開は非常に困難だ。双方は駆け引きを繰り返す中、協議再開の可能性を模索する必要がある。これには時間と忍耐が必要だ。

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