Home > ニュース > 国際評論  > 安倍首相の米議会演説「中韓との火種に」
安倍首相の米議会演説「中韓との火種に」
2015年 5月 5日8:46 / 提供:新華経済

 安倍晋三首相の訪米は環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)交渉、日米防衛協力のための指針(ガイドライン)見直しなどいくつかの焦点があったが、特に米議会での歴史問題をめぐる演説は、終戦70年の節目の演説として、中日両国関係にとって重要なものである。

 しかし安倍首相は米国の戦死者に対し哀悼の意を示しただけで、ほかの地区への言及はあえて避け、謝罪を拒否したどころか、従軍慰安婦問題についても認めなかった。「日本の指導者にとって謝罪は最も困難な単語の一つだ」と皮肉る外国メディアもあった。5月4日、環球時報が伝えた。 .

 韓国メディア「中央日報」やSBSテレビは、安倍首相が米国で、第二次世界大戦への責任を謝罪することを求める市民の抗議活動に遭遇し、その規模が予想以上だったため、ホテルの裏門からの脱出を余儀なくされたと報じた。韓国聯合ニュースも、「安倍首相の植民地支配に対する謝罪と反省は十分でなく、日本と中韓との関係に火種を残した」と論じた。

 「聯合早報」は副主筆のコラムで「安倍首相は日本が戦争中にアジア国家の国民にもたらした苦痛を軽視しないと表明した一方で、戦争を起こしたことには謝罪がなかった」と批判した。