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プーチン大統領、マレーシア航空機事故の調査について四ヵ国の指導者と通話
2014年 7月 22日9:57 / 提供:新華網日本語

 【新華社モスクワ7月21日】ロシアのプーチン大統領は20日、イギリス、オーストラリア、オランダとドイツの指導者とそれぞれ通話し、ロシア側がマレーシア航空MH17便の事故調査のために必要な援助を提供すると表明し、調査終了前に政治化した声明の発表を避けるべきだと強調した。

 ロシア大統領府のウェブサイトのニュースによると、プーチン大統領はイギリスのキャメロン首相と通話した際、ロシア側は国際民間航空機関がマレーシア航空機のすべての状況に対し詳しい国際調査を組織し、行うよう望んでおり、ロシア側は引き続き必要な援助を提供してゆきたいと述べたとのことだ。

 プーチン大統領は、航空事故に対する調査の終了前に、重要なことは慌ただしくいかなる結論を下すことと政治化した声明の発表を自制せねばならないということだと述べた。

 オーストラリアのアボット首相と通話した際、プーチン大統領はアボット首相と相互に協力し、国際民間航空機関のウクライナでの調査活動のために必要な条件を創造することを協議・決定した。

 プーチン大統領はアボット首相にロシア側が国際民間航空機関の航空事故に対する国際調査の展開を推進するために講じられる段取りを詳しく通達した。双方は、航空事故調査の終了前に政治化した声明の発表を避けることを強調した。

 プーチン大統領はアボット首相と、両国の外交部門が国連などの国際組織の中で相互協力し、専門家による事故現場での活動のために安全保障を提供することを含んだ国際の専門家によるウクライナでの調査活動のために必要な条件を創造することを協議・決定した。

 オランダのルッテ首相通と通話した際、プーチン大統領とルッテ大統領は、国際民間航空機関の専門家ができるだけ早く事故現場に入り、独立且つ客観的な調査の展開を保証せねばならないと強調した。双方は、ウクライナではまず航空事故の現場地域で、戦闘行動をできるだけ早く停止させることが極めて重要だと指摘した。

 ドイツのメルケル首相と通話した際、プーチン大統領とメルケル首相は、マレーシア航空機事故をめぐって形成された情勢をかんがみて、重要なことはウクライナ国内の衝突した双方は専門家による客観的、独立した国際調査のために必要な条件を提供することで、まずその安全な作業のために保障を提供することだと指摘している。

 マレーシア航空MH17便は17日、ロシア国境付近のウクライナ東部地域で墜落し、機上の乗客・乗員計298人全員が死亡した。飛行機の墜落した場所はウクライナの民間武装勢力のコントロール下にあった。