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ミサイルで中国の軍艦を封鎖? 日本の夢物語に
2014年 6月 17日16:44 / 提供:チャイナネット

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 日本メディアの報道によると、中国の釣魚島(日本名?尖閣諸島)および第一列島線の重要航路における艦船の活動を監視するため、陸上自衛隊は釣魚島から最も近い宮古島への地対艦ミサイルの配備を強化した。日本は2016年にも、熊本県に新型地対艦ミサイルを配備する予定だ。

 日本は島国であり、大部分の国土は中国が西太平洋に出入りするための重要な航路に横たわっている。日本は近年、これらの公海の航路の周辺で軍事力の配備を強化し続けているが、中国の艦艇や航空機の活動に実質的な影響をもたらすだろうか?中国の軍事専門家は環球時報のインタビューに応じた際に、「これらの平和な時代における軍事力配備は、実戦的な意義よりも威嚇的な意義を持つ。戦争中に日本が公海の航路の付近に配備した地対艦ミサイルを使用したならば、それは日本の命運が尽きたことを意味する」と指摘した。

 宮古海峡の封鎖は危険な賭け

 宮古島は台北から約380キロ、上海から約800キロ離れている。中国の軍事専門家は16日、環球時報のインタビューに応じた際に、「宮古海峡は、中国の艦船が黄海、渤海、東中国海の方面から西太平洋に入るための、最も直接的で経済的な航路だ。日本がここに地対艦ミサイルを配備することの威嚇的な意義は実戦的な意義を上回る。なぜなら平和な時代において、日本は中国の軍艦もしくは民間船に射撃を行えないからだ。戦争中であれば、中国はこれらの地対艦ミサイルの封鎖を突破する完全な能力を持つ」と語った。

 日本は軍事力の調整を行ったが、宮古島、対馬海峡、大隅海峡、津軽海峡、宗谷海峡では、陸?空?海の共同監視を維持している。中国海軍が津軽海峡などの航路を通過すると、ほぼ毎回自衛隊の艦艇?ヘリ?P-3Cの監視を受ける。

  中国海軍、いかに封鎖を突破するか?

 中国海軍の東から西太平洋に入る航路は、ほぼ完全に封鎖されている。しかし専門家は、「中国海軍が、日本の支配する海峡と航路から第一列島線を突破し、順調に大洋に入る上で最も重要になるのは、双方の総合的な実力だ。中日が交戦状態に陥っていなければ、中国海軍は国際法に基づき、通過する海峡?航路を選択する権利を持つ」と述べた。

 専門家は、「戦争中に最も重要になるのは、海峡以外での問題解決だ。海岸線から数百キロ離れた空と海で、双方はまず制空権と制海権の争奪を繰り広げる。これらの問題を解決してから、ようやく航路の問題が浮上する。制空権と制海権を把握する戦いで中国が勝てなければ、大洋に進出することはできない。逆に日本が失敗に終わり、航路付近にミサイルを配備して中国の軍艦を封鎖?遮断しようとするならば、それは夢物語になる」と分析した。

 これらの地対艦ミサイルはフレキシブルに配備できるが、火力の攻撃を受けやすい。日本メディアは、「88式地対艦ミサイルの配備方法はシンプルだ。陸上自衛隊は宮古島に多くの発射陣地を作り、そこに防御?偽装施設を建設できる。平時は駐屯地内に駐在し、戦時は予定されている発射陣地にスムーズに移動する」と報じた。しかし中国側の既存の弾道ミサイル、巡航ミサイル、航空兵の火力は、これらの陣地とミサイルに事前に攻撃を仕掛けることができる。

 また88式地対艦ミサイルに搭載されている捜索レーダーは、島嶼の平坦な地形による影響を受け、探知距離が短い。同ミサイルの攻撃目標が30?50キロ以上(発射陣地)に達する場合、誘導の中継が必要になり、主に哨戒機もしくは艦艇から提供される目標の情報に基づき視程外距離攻撃を仕掛けることになる。制空権?制海権を把握していなければ、これらのミサイルも力を発揮することができない。

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