中国国防部の耿雁生報道官は11日、米国が発表した中国の軍事と安全保障に関する2014年度の報告書について談話を発表した。
耿雁生報道官は次のように述べた。報告書は「中国の軍事的脅威」「軍事力の不透明」などこれまでの論調で中国の軍事戦略、軍隊近代化などをむやみに論評し、台湾問題、宇宙・サイバーセキュリティー、東海防空識別圏などについて中国を横暴に非難している。中国はこれに強い不満と断固とした反対を表明する。
耿雁生報道官は次のように説明した。米国は報告書の中で中国が領土主権と海洋権益の紛争でより強硬で、地域各国の懸念が増していると非難している。しかし、事実は米国が近年「アジア太平洋リバランス」戦略をとり、軍事?安全保障を強調し、地域の軍事的プレゼンスを強化し、地域の国を明確に対象にした合同軍事演習を頻繁に行い、特に領土紛争問題で誤ったシグナルを絶えず発信し、地域の平和、安全、安定を乱している。
耿雁生報道官は次のように述べた。米国は報告書の中で中国の軍隊が軍事演習?訓練を強化し、先進的武器装備を開発していると騒ぎ立て、米国の関連軍事施設にとって脅威となる可能性があるとしている。しかし、事実は米国が近年、中国の数倍の軍事支出を続け、高精度武器装備を開発し、攻撃的サイバー戦力を組織し、世界中にミサイル防衛システムを配備しようとしている。米国の冷戦思考に凝り固まった一部の者は一方的安全保障を求め、ゼロサム思考で中国の正当な国防と軍隊の近代化を推し量っている。これは実際のところ覇権行為であり、軍事力問題で二重基準を続けている証明でもある。
耿雁生報道官は次のように紹介した。米国は報告書の中で中米の新しいタイプの大国関係と軍事関係の発展に尽力すると表明し、中国の軍隊との対話?交流と実務協力を強化したいとしている。だが米政府と軍関係者は度々中国を公然と非難し、米司法省は事実をねつ造し、中国の軍人を「起訴」し、米軍は高い頻度で中国に対する接近偵察を続けている。米側のこうしたやり方は双方の相互信頼を重大に損ない、中米の新しいタイプの大国関係に見合った新しいタイプの軍人関係構築に逆行するものである。われわれは米側が誠意を示し、実際の行動で両国?両軍関係の健全かつ安定した発展を推進するよう促す。
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