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「村山談話」の否定は許されない 村山元首相強調
2014年 5月 27日13:45 / 提供:新華網日本語

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 村山富市元首相は25日、東京で講演、「『村山談話』の否定は許されない。これは村山個人の談話ではなく、正式の閣議決議だからだ」と強調した。

 「村山談話を継承し発展させる会」が主催した特別講演会で、村山氏は「村山談話」が発表された経緯を振り返り、「1995年は日本の敗戦50周年にあたり、当時の村山内閣には日本の侵略戦争の歴史を反省・清算し、平和と不戦の決意を宣言する責任があった」と述べた。

 また次のように強調した。戦後60周年にあたる年に発表された「小泉談話」と異なり、「村山談話」は正式な閣議決定であり、村山首相個人の談話ではない。このあとの歴代日本政府はすべて「村山談話」の継承を表明している。

 90歳を超えた村山氏は次のように表明した。「村山談話」が発表されてから20年近くなるが、最近またこの談話がホットな問題になっている。これは安倍晋三が政権に復帰してから「村山談話」を否定しようとしていることに関係がある。

 「村山談話を継承し発展させる会」代表の鎌倉孝夫埼玉大学教授は講演会で次のように表明した。「村山談話」の非常に重要な一点は、日本は当時、国策を誤り、戦争への道を歩んで国民を存亡の危機に陥れたと指摘したことである。安倍が政権の座に就いてからの言動をみると、この談話は現在も現実的な警告的意義を持っている。安倍は「村山談話」を継承すると表明しているが、集団的自衛権行使の容認など安倍政権の動きからみると、その言動は「村山談話」を完全に否定している。安倍は国民の保護を口実にして、再び国を戦争への道に導こうとしている。

 「村山談話を継承し発展させる会」代表の山田朗明治大学教授は次のように指摘した。「村山談話」は、日本は過去の一時期、アジア国家と平和的に付き合っていく問題で過ちを犯した。いままた同じ過ちを犯すことは絶対にできない。

 当時首相を務めていた村山富市氏は1995年8月15日、談話を発表、日本が過去の一時期、国策を誤り、戦争への道を歩み、植民地支配と侵略によって、多くの国々、とりわけアジア諸国の人々に対して多大の損害と苦痛を与えたことを認めた。同氏は談話のなかで、日本は歴史を深く反省し、歴史の教訓をくみ取り、再演を回避しなければならないと表明した。

 「村山談話を継承し発展させる会」は昨年11月に設立されたもので、「村山談話」の意義を再確認し、談話の精紳を国民と後世に伝えることが設立の目的。

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