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一部のアジア諸国、安倍首相の靖国神社への供え物の奉納について非難・批判し
2014年 4月 23日9:45 / 提供:新華網日本語

 【新華社北京4月22日】日本の安倍晋三首相は21日、靖国神社に「真榊」と呼ばれる供え物を「内閣総理大臣」の名義で奉納した。この行為は日本を含む一部のアジア諸国の政府、人民からの非難と批判を受けた。

 中国外交部の秦剛報道官は21日、定例記者会見でこのように表明した。靖国神社には第二次世界大戦のA級戦犯が祀られており、日本の指導者のこの問題に対する態度は、日本が日本軍国主義の対外侵略歴史を正視し反省することができるかどうかを反映している。日本の指導者は靖国神社に供え物を奉納し、またある日本の内閣メンバーは靖国神社を参拝までしている。これは日本の内閣の歴史対処に対する誤った態度を反映している。中国側は日本側が歴史問題で正しい態度をとり、挑発的行為を停止し、実際の行動でアジアの隣国と国際社会からの信頼を得られるよう促している。

 韓国外交部は21日、安倍首相が靖国神社に供え物を献上したことについて評論を発表して非難し、それが歴史に背いた誤った行為だと伝えた。

 評論は、安倍首相は隣国と国際社会の懸念を顧みず、再度第二次世界大戦のA級戦犯を祀る靖国神社に供え物を奉納し、一部の日本の高官も繰り返し靖国神社を参拝している。韓国政府はこれに対し強い憤りを感じていると伝えた。

 評論はまたこのように伝えた。安倍首相による靖国神社への供え物の奉納や、一部の高官による靖国神社参拝の行為は、安倍首相が「村山談話」精神を継承すると宣言した立場と完全に逆の方向に向かっている。当行為はやはり地域内、国家間の善隣友好関係の発展及び地域安定を妨げるものだ。

 評論は、昨年の末、安倍首相の靖国神社参拝は国際社会の非難を引き起こし、しかも今回安倍首相は再度歴史の流れに反する行為を行い、日本の主張するいわゆる「積極的な平和主義」が完全にただの空論だったことを充分に暴露したと伝えた。

 日本共産党の山下芳生書記局長は21日、安倍首相が靖国神社に「真榊」という供え物を奉納した行為を厳しく批判した。山下書記局長は、これは安倍首相が自ら侵略戦争の歴史を美化する立場をひけらかしていることを説明していると述べた。

 「安倍靖国参拝違憲訴訟の会」関西事務局の菱木政晴事務局は、安倍首相が、靖国神社の春季例大祭の初日に「総理大臣」の名義で供え物を奉納したことは、違憲行為に属し、憲法の規定する政教分離原則に違反していると述べた。菱木事務局は、安倍首相は以前小泉純一郎氏による靖国神社参拝が、かつて日本の一部の裁判所に「違憲」と判定されたことを明らかに知っているが、やはり独断専行して参拝しており、これは悪いと知りつつわざとやったことだと指摘している。

 「安倍靖国参拝違憲訴訟」の東京原告団の代表の一人である関千枝子氏は、このように指摘した。安倍首相は参拝問題で国際的孤立に陥っている。今回春季例大祭の際参拝に行っていないことは、安倍首相の保守的な立場が変化したことを表明しているわけではなく、「真榊」の奉納も憲法に違反している。

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