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ウクライナへのロシア軍事介入、欧米が激しい反発
2014年 3月 4日10:03 / 提供:中国国際放送局

 ウクライナの大統領代行を務めるトゥルチノフ最高会議(議会)議長は2日、キエフで開かれた記者会見で、「ウクライナ南部のクリミア半島にロシアが軍を投入していることは軍事的な侵略行為だ」と非難した。  

 北大西洋条約機構(NATO)は2日、ウクライナ情勢について緊急会合を開き、8時間に渡って協議した。協議終了後、ラスムセン事務局長は声明を発表し、情勢をエスカレートさせないようロシア側に要請した。NATO理事会もロシア議会がクリミアへ軍を派遣することを承認したことに非常に注目しているとし、ロシアとウクライナ双方に国連安保理や欧州安全保障協力機構(OSCE)が派遣した国連監視団の下で、話し合いを通じて、平和的な解決案を見出すよう呼びかけた。

 イギリスのヘイグ外相は2日、ロシア・ソチで予定されているG8(主要国首脳会議)の準備会合への参加を見送ることを明らかにした。これは、ロシアのウクライナへの軍事介入に抗議したものだ。

 また、米国やフランス、カナダもG8の準備会合への参加を相次いで見送るとし、米国はさらにロシアのG8退出をほのめかした。

 米国のケリー国務長官は2日、ロシアを厳重警告すると共に、ウクライナ情勢への米国の軍事介入が「最後の選択」だとし、この問題が国際的調停により平和解決してもらいたいと期待を示した。