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NASA:2014年は商業用の有人宇宙飛行の「大事な年」
2014年 1月 16日13:08 / 提供:新華網日本語

 米航空宇宙局(NASA)は14日このように伝えた。2014年は米国の商業用の有人宇宙飛行プロジェクトにとって「大事な年」となる見通しで、8月までに米国企業1社あるいは数社と商業用の有人宇宙飛行プロジェクトの契約が締結できるよう望んでいる。現在までに、この計画はまさに「着実に進行」中だ。

 NASAは当日声明を発表し、このように述べた。米国の商業用の有人宇宙飛行プロジェクトの目標は次世代の有人宇宙飛行の輸送システムを発展させ、また3年内にそれらを利用して米国の宇宙飛行士を宇宙へ送り出すことだ。このため、NASAはブルーオリジン(Blue Origin)社、ボーイング社、シエラネバダコーポレーションやスペース・エクスプロレーション・テクノロジーズ社 (Exploration Technologies Corporation)と緊密に協力し、彼らが次世代の有人宇宙船の研究開発を支持する。

 NASAの紹介によると、アマゾン(Amazon)の創業者、ジェフ・ベゾス氏が創建したブルーオリジン社は去年その液体水素ロケットエンジンBE−3を成功裏にテストしたとのことだ。今年、当社は他のシステム設計を評価することを計画しているという。ボーイング社のCST−100宇宙船はすでに去年に詳細設計に対する評価の仕事が完成しており、宇宙船が生産に入ることができるかを確認するために、今年はその推進システムに対して評価する見通しだ。

 シエラネバダコーポレーションの宇宙船「ドリーム・チェイサー」も「著しい進展」を得ており、去年初の自由飛行試験の中で、着陸時に滑走路を滑り出したが、全体の飛行プロセスは完璧だったということが言える。今年、「ドリーム・チェイサー」はより多くの飛行試験を行う見通しだ。エクスプロレーション・テクノロジース社は同様に「正しい軌道に進んでいる」で、今年はその貨物飛行船「ドラゴン」が有人飛行時に不測事態の発生した場合の脱出システムをテストする見込みだ。

 スペースシャトルが2011年に引退した後、米国の宇宙船の打ち上げはロシアにひどく依存している。この局面を改めるため、米国は私営企業の商業打ち上げ分野への進出を強力に推進しており、ペース・エクスプロレーション・テクノロジーズ社の宇宙船「ドラゴン」はすでに何度も貨物輸送の打ち上げ任務を受け持っている。

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